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サイクル (さいくる)
パターンダイヤにおける、繰り返し時間。通常は分で表わし、60の約数(10、15、20など)が一般的。
[←先頭へ]最小運転間隔 (さいしょううんてんかんかく)
日本での最小運転間隔は1分50秒であり、営団銀座線と丸の内線の朝ラッシュ時に実施されている。これは、駅の手前で列車を詰めることに特化した新型のATCを用いることで可能となった。さらに、全列車が各駅停車であることや、列車の加速度や減速度が高いことも、この最小間隔実現に一役買っている。
暫定ダイヤ (ざんていだいや)
阪急神戸線、阪神本線、山陽電鉄を結ぶ神戸高速鉄道。開業した時のダイヤは、阪急・阪神側から山陽へは須磨浦公園まで、山陽側からは阪急六甲および阪神大石までしか乗り入れない「暫定ダイヤ」であった。
ところが、「暫定」のはずのこのダイヤはその後も堅持され、せっかく姫路から大阪まで線路がつながっているのに直通する列車は運転されずじまいであった。その後、震災復旧のおくれや並行するJR西日本の新快速のスピードアップなどにより、山陽・阪急・阪神各線は乗客を大量に奪われるという事態が発生した。このような状況を打破するため、????年から阪神梅田−山陽姫路間にようやく直通列車が走ることになった。
開業から直通運転開始まで30年以上、日本史上最長の「暫定ダイヤ期間」である。
時間調整 (じかんちょうせい)
ダイヤの都合上、ある駅で電車をすぐに発車させずに通常より少し長く(数分間程度)停めておくこと。前後の列車の運転間隔の調整や、他線との接続をとる場合などに行なわれる。乗客にとっては事故でもないのに電車がなかなか発車せず不安になるので、「時間調整のため」などとアナウンスが行なわれることが一般的である。
また、ダイヤが乱れたときに、遅れを波及させないために時間調整のための停車が輸送指令から出される場合もある。これをやらないと、遅れ始めた列車とその前の列車との間隔が開き、その分次の駅のホーム上には乗客が溜まり、その乗降に手間取るため遅れが拡大する。そこで、遅れ始めた列車の前の列車に時間調整の指示を出して、間隔を維持して遅れの拡大を防ぐ。山手線など全列車が各駅停車で運転されている場合によく用いられる。
時刻表 (じこくひょう)
ダイヤグラムを数字で表わしたもの。どの列車に乗ればどの駅に何分に着いて何分に発車するかがすぐ分かる。旅行のときなどに重宝する人が多い。
ただ、時刻表の数字を見ただけではどこでどの列車を追い越すのか、どの列車とすれ違うのか、折り返したらどの列車になるのか、が一目では分からない。これらが一目で分かるのがダイヤグラムであり、筆者も時刻表よりもダイヤグラムの方を重宝する。
自動列車停止装置 (じどうれっしゃていしそうち)
=ATS
[←先頭へ]スジ (すじ)
ダイヤグラム上で、列車は斜めの線で表わされる。この斜めの線を「スジ」と呼ぶ。
→スジを起こす 、 スジを寝かす 、 スジ屋、 影スジ 、 ダイヤグラム、 ヒゲ
[←先頭へ]スジ屋 (すじや)
ダイヤグラムを作成する人(専門家)のこと。会社では「運輸部門」と呼ばれるフィールドに属し、一般にその社での長い経験が必要とされる。鉄道ダイヤはかつて全て人の手で作られていたが、現在では多くの部分を電子計算機によって作成している。
スジを起こす (すじをおこす)
ダイヤ上で列車の速度を上げること。「スジ」の傾きが大きくなるからこう呼ばれる。
[←先頭へ]スジを寝かす (すじをねかす)
ダイヤ上で列車の速度を落とすこと。「スジ」の傾きが小さくなることからこう呼ばれる。
[←先頭へ]接続 (せつぞく)
2列車以上で相互に乗り換えが可能な状態。
先行列車が後続列車に抜かれる場合のいわゆる「待ち合わせ」とともに,
分岐点において両方面に向かう列車と相互に乗り換えができる場合も「接続」という言葉を使う。
なお,鉄道会社によってはこれを「連絡」という場合もあり,はっきりした定義は存在しない。
曽根ダイヤ (そねだいや)
ある列車を基準として、その列車との時間差を横軸に、距離を縦軸にとるダイヤグラム。基準の列車は斜めの線ではなく縦軸に平行な直線で表わし、それ以外の列車はその速度によって縦線になったり斜め線になったりする。特に、都市圏でのパターンダイヤを表わすのに特化した表記法。
現工学院大学の曽根悟教授が考案したものだが、某『列○事情大研究』という本で著者が何も言わずに使用していた。特許とか申請していないのだろうか。