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白紙改正 (はくしかいせい)
これまでの伝統や既成概念を打破した抜本的ダイヤ改正のこと。
普段あまり利用しない人にとっては「便利になったねぇ」と思う一方で、それまでのダイヤに慣れ親しんだ人にとっては「前のダイヤの方が便利だったなぁ」と思うのが一般的。
ただ、改正後数年経ったら大部分の人は「便利になったねぇ」に染まる。それでも、一部の悪質なダイヤファンは「前の方が便利だった」と主張するケースがあり、ダイヤ系の掲示板を引っ掻き回している。
パターンダイヤ (ぱたーんだいや)
ある一定時間間隔で同じ形態のダイヤ(種別、行き先、追い抜き関係など)が繰り返されるダイヤのこと。繰り返される一定時間間隔のことをサイクルと呼ぶ。
利用者にとっては最小限のことを覚えておけばよく、便利なことこの上ないので、大都市圏における列車ダイヤはパターンダイヤが多い。
→擬似サイクル 、 サイクル、 曽根ダイヤ 、 ランダムダイヤ
[←先頭へ]波動ダイヤ (はどうだいや)
野球の試合や花火大会など沿線でイベントが行なわれる場合に、その開催時刻や終了時刻に合わせて組まれるダイヤのこと。押し寄せる客数や終了時刻を的確に読んで臨時列車や乗務員を手配しなければならない。輸送指令の腕の見せ所。
払い戻し (はらいもどし)
JRでは、ダイヤの乱れにより2時間以上列車が遅れた場合、特急料金・急行料金は乗客に払い戻しとなる。幸か不幸か、筆者はまだこの払い戻しを体験していない。
[←先頭へ]ヒゲ (ひげ)
実際のダイヤは10秒単位で組まれているが、ダイヤグラム上では駅の到着時間や発車時間を分単位でしかあらわすことができない(細かすぎて見えにくくなってしまうから)。そこで、スジと駅との交点に秒を表わす短い線が付けられる。これをヒゲと呼ぶ。ヒゲの形状によって何秒かが識別できるようになっている。
平行ダイヤ (へいこうだいや)
特にラッシュ時において、優等列車が各駅停車を追い抜かない形のダイヤ。ダイヤグラムで表わすと、何本ものスジが平行に並んでいるように見える。
到達時間の遅れというデメリットがあるものの、優等列車への乗客集中を避けることができ、また列車の運転間隔を詰めることができる。
→緩急結合ダイヤ 、 緩急分離ダイヤ 、 地域分離ダイヤ 、 ネットダイヤ
[←先頭へ]閉塞 (へいそく)
列車の衝突を防ぐための基本的概念として、駅間の線路をいくつかに区切り、一つの区切りには一列車しか入れないようにしている。この区切りのことを閉塞と呼ぶ。
閉塞の区間が長いと列車の間隔が長くなってしまい、ダイヤを組む上ではネックとなる。