アダムスが通ったパブリック・スクール、ブレントウッド・スクールはこの街にある(1959年9月に入学し、1970年に卒業)。
It was, of course, by far the most exciting thing that had ever happened to Bournemouth. (So Long, and Thanks for All the Fish. p.174)
ボーンマス史上最高にエキサイティングな出来事とは何か? 知りたい方は、『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズ4冊目の小説をお読みください(残念ながら、1997年にボーンマス大学で開催された理論考古学者会議のことではありません。この小説を執筆していた1984年当時のアダムスは、よもやこんな会議に招待されることになるなんて、夢想だにしていなかったことでしょう)。
アダムスが生まれた街。と言っても生後6ヶ月の時に引っ越してしまった。そしてその後、晴れてケンブリッジ大学の学生となって戻ってくることになる。
「初対面じゃないとはどういうことだ?」とフォードは訊ねた。「彼はクロイドンのマーティン・スミスじゃない。ベテルギウス第五惑星のザフォド・ビーブルブロックスなんだぞ」(『銀河ヒッチハイク・ガイド』、Ap. 140)
「クロイドンのマーティン・スミス」は、大学時代のアダムスの友人。詳しくは、関連人物欄のマーティン・スミス参照のこと。
On prehistoric Earth he had lived in a cave, not a nice cave, a lousy cave, but... There was no but. It had been totally lousy cave and he hated it. But he had lived in it for five years which made it home of some kind, and a person likes to keep track of his home. Arthur Dnet was such a person and so he went to Exeter to buy a computer. (So Long, and Thanks for All the Fish. p.89)
アーサーはコンピューターを買いにエクセターに行く。アーサーの家のある地域で、コンピューター・ショップがあるような大きな街といえばエクセターになるらしい。昭文社の『個人旅行25 イギリス』によると、「イギリス最古の街のひとつで、エクセ川のほとりにあり、ローマ時代の城壁に囲まれた古い街道と、近代的なショッピングセンターが調和した美しい街」(p. 217)とのこと。
「よかろう。説明してみるよ。ぼくら、知りあってどれくらいになる?」
「どれくらい?」アーサーは考えた。「五年くらいかな。六年かもしれん。そのほとんどはまあ、かなり仲がよかったと思えるがね」
「よかろう。で、ぼくが実はギルフォード生れではなく、ベテルギウスをめぐる小さな星の生れだと言ったら、どうするね?」(『銀河ヒッチハイク・ガイド』、pp. 33-34)なぜフォードが「ギルフォード生れ」と騙ったか、その理由は不明だが、アダムスがもっとも影響を受けた作家の一人として名前を挙げているP・G・ウッドハウスは正真正銘のギルフォード生れである。
London Map 参照
さて、他人にやさしくするのはなんとすばらしいことでしょうと説いた罪で、ひとりの男が磔にされてから二千年ばかりがたったある木曜日、リックマンズワースの小さな喫茶店にいたひとりの少女がふと、これまで何がいけなかったのかに気づいた。(『銀河ヒッチハイク・ガイド』、p. 6)
「なんてこった」アーサーがうめいた。「こいつはサウスエン塔hのフ海そっくりじゃないか」
「やれやれ、それを聞いてほっとしたよ」
「どうして?」
「だって、狂ってしまったのかと思ったものだから」(『銀河ヒッチハイク・ガイド』、p. 105)Very close, he hoped, or a long way. Close would mean she lived near him, a long way would mean he could drive her there.
'I'd like to go to Taunton,' she said, 'please. If that's all right. It's not far. You can drop me at...'
'You live in Taunton?' he said, hoping that he'd managed to sound merely curious rather than ecstatic. Taunton was wonderfully close to him. He could...
'No, London,' she said. 'There's a train in just under an hour.' (So Long, and Thanks for All the Fish. p. 70)アーサーの家がある村は、トーントンという町のすぐ近くらしい。ちなみに、トーントン駅から電車に乗ると1時間45分から2時間くらいでロンドン・パディントン駅に着く。