マニフィカトの歌詞関係の情報です

歌詞概説 ラテン語訳 日本語諸訳 諸言語訳


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概説
「マニフィカト」の歌詞というのは、 『新約聖書』の「ルカによる福音書」、 第1章46節後半から55節に至る部分に、 神を称える決まり文句「栄唱」が付いたものです。 歌詞になってるのは、そのラテン語版ですね。

なぜ、ラテン語版なの?原語は何?
新約聖書の原文は、ギリシャ語です。 しかしローマ以西の世界では、聖書はラテン語で普及しました。 それで、マニフィカトの名曲の歌詞も、 (原語のギリシャ語じゃなくて) ラテン語訳のものを使っているのです。

なぜ、ラテン語訳なの?英語とかドイツ語じゃないの?
ここで、新たな疑問が出てくるかもしれません。 「なぜドイツ人やイギリス人の作曲家が ラテン語の歌詞に曲をつけたのか?」という疑問です。 これは、宗教改革史とも絡む問題で、話すと長くなります。

まあ差し当たって、こう考えておきましょう。 カトリック教会では、宗教改革の時期以降もラテン語の儀式が残った。 日本の仏教で言えば、お経みたいなものですね。 あれ、漢文を音読みしてるわけですから。

それに対して、プロテスタント教会では、 地元の言語で宗教儀式を行うようになった。 プロテスタントって、宗教改革でカトリック教会を批判した人達でしょう? その批判点の一つに、「地元民に解んないラテン語じゃなくって、 地元の言葉で儀式をやろうや」ってのがあったからです。 でも、長くラテン語で続いてきた歌詞は、 そのままの習慣を維持して残ったものもある、 というわけです。


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