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都電荒川線 |
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チンチン電車が大好きな私どもは、今回樋口一葉記念館を訪ねるにあたり、かねてより乗りたかった「都電荒川線」を利用することにしました。
かつては庶民の足として東京中を走り回っていた都電ですが、高度成長期の自動車の増大により、道路の邪魔者とみなされようになって、次々に廃線に追い込まれました。
その中でこの荒川線だけが残ったのは、荒川線の路線の大部分が専用軌道になっていて自動車交通とは関係なかったこと、そして他に代替交通がないので沿線住民が存続を強く要望したためでした。
荒川線は、早稲田停留所(駅ではありません(^_^))と三ノ輪停留所の間全長12.2キロを約50分で走ります。樋口一葉記念館は、終点三ノ輪停留所から歩いて10分あまりのところにあります。
住みし址に
都電で向かう
一葉忌
都心側の始点早稲田停留所は早稲田大学の近くで、JRなど他の電車や地下鉄の駅とは連絡していないところにあります。 |
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そのため、私どもはJR高田馬場駅からバスで早稲田停留所まで行きました。
駅ではなく停留所なので、バスストップと同じで駅員はいません。都電の運転手がワンマンで検札から何からすべてを行うので、さぞかし大変だろうと思います。
昔の都電の車両は窓が小さく金属の柵がたくさん付いていて動物の檻のようでしたが、現在の車両は左の写真のように大変スマートになっていました。
また、昔の都電は完全天然空調付き(^_^)でしたが、現在は空調も完備しています。 |
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やがて、チンチンという懐かしい発車音(現在は電子音です)がして、荒川線はゆっくりと動き出しました。 都電は昔も今も一両運行です。空いている時間帯には乗客全員の顔が見えます。
せっかちな人が、「都電の中で駆け出したくなる」なんていっていましたが、ここは休日の午後の日ざしを楽しみながら、ゆったりと俳句でもひねりましょう。
日脚のぶ
都電の遅さ
楽しめり
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東京都区部のミニ電車というと、この都電荒川線のほかに、私どもの家の近くを走る「東急世田谷線」があります。ここで、都電荒川線と東急世田谷線とを比べてみましょう。
- 運行全長は、荒川線が12.2kmと、世田谷線の5.0kmの2倍以上あります。
- どちらも、自動車道路とは別の「専用軌道」を利用して運行しています。
- 軌間(レールの間隔)はどちらも1372mmで、車体の大きさもほぼ同じです。
- 荒川線は1両運行ですが、世田谷線は2両連結で運行しています。
- 一日平均輸送人員は、荒川線が約6万5000人、世田谷線が約5万人です。
- 運賃はどちらも一律で、荒川線は大人160円、子供80円、世田谷線は大人130円、子供70円。
荒川線と東急世田谷線は、東京都区部東西のよきライバルというところです。
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都電車内の最後部から後方を見ると、専用軌道の中に立派な複線の線路が走っています。荒川線は、速度は遅いものの、専用軌道のために自動車の混雑に関係なく、しっかりしたペースで安全に運行します。
近年、ヨーロッパでは路面電車の評価が高まり、方々で復活の動きがあるそうです。
寅さんの「恐れ入りや」で有名な鬼子母神前、東京都霊園のある雑司ヶ谷、「お婆ちゃんの竹下通り」として有名なとげ抜き地蔵のある庚申塚などを経由して、やがて王子停留所に着きました。ここで、JR王子駅に連絡できます。 |
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王子停留所の近くには、桜の名所として有名な飛鳥山公園があります。寄り道して公園に行って見ましたが、年末のことで、桜は葉をすべて落とした冬木の姿でした。
園内の子供遊園地の一角で、昔なつかしい都電の旧型車両が桜の冬木の下にたたずんでいました。公園にきた子供たちが、盛んに歓声をあげながら旧型車両の中で走り回って遊んでいました。
花の山に
古き都電の
憩(やす)みおり
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また王子停留所に戻って都電に乗って、車窓の下町風景を楽しんでいるうちに、 荒川遊園地停留所に着きました。ここには荒川区立荒川遊園地があります。小さな動物園、植物園もある区民の憩いの場です。
そうこうしているうちに、終点の三ノ輪停留所についてしまいました。早稲田停留所からの所要時間は約50分です。
三ノ輪停留所の線路の横にはたくさんのバラが植えられており、平成9年にはここが「関東の駅百選」に選ばれたそうです。
昔懐かしい都電が面目を一新し元気に働いている姿を見ることができた休日でした。 |
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