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東京天文台 |
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皆様は、NHKが行っている「放送大学」という教育放送はご覧になっているでしょうか。私の家では、テレビ放送がケーブル配信となっていますが、その一つのチャンネルにこの放送大学が組み入れられています。 放送大学は、伝統的に天文学の講義に熱心で、私ども天文学の知識が少ない視聴者にとっても興味深い講義番組をたくさん放映しています。
2002年度のノーベル物理学賞に小柴東大名誉教授のニュートリノ天文学に関する業績が選ばれたこともあり、最近天文学への関心が高まっています。私どもも、宇宙のロマンに惹かれて、かねてより名前を知っていた東京三鷹市の東京天文台を訪れました(交通は、京王線調布駅からバス15分)。
東京天文台は、関東大震災の翌年の1924年に、それまでの麻布からこの三鷹のキャンパスに移転してきました。 |
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その後、ここの施設は日本の天文学観測、研究の中心として利用されてきましたが、現在では観測の中心はハワイに新たに建設された「すばる」望遠鏡など、他の施設に移っています。
それに伴って、第一線を退いた望遠鏡など一部の施設が見学用に開放されることになり、2000年7月に三鷹キャンパスに見学コースが設けられました。有難いことに、施設の見学は土日にも行われています。
バス停のすぐ前にある正門(左の写真)から、東京天文台の構内に入ります。 |
正門から入って左手に向かうと、まず第一赤道儀室と呼ばれる古色蒼然たるドームが見えました。1921(大正10)年に建設された構内で最古の建物だそうです(下の写真)。
第一赤道儀室の中にはツアイス製の20cm屈折望遠鏡が設置されており、主として太陽黒点のスケッチ観測などが行われてきました。
「赤道儀」とは、地球の回転軸に望遠鏡架台の軸を平行に合わせておく方式で、日周運動に合わせ星の動きを追うことができます。従って観測したい天体を常に望遠鏡の視野に捉えておくことができるわけです。 |

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三鷹市の他の地域はその間に農村から近代的な都会に変りましたが、東京天文台の広大な構内の大部分は1924年の開所当時の姿をそのまま現在にまでとどめており、武蔵野の森や雑木林が残っています。 |

私どもが東京天文台に行った数日前に、東京地方に珍しく雪が降りました。天文台裏の森の中に足を踏み入れると、日が当たらない部分にはまだ少し雪が残っていて、あたりがほの暗い中で白く光っていました。
雪踏みぬ
天文台の
裏の森 |

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さらに奥に進むと、褐色の煉瓦造りの大きな塔が見えてきました。「太陽分光写真儀室」という建物で、建物全体が太陽観測専用の望遠鏡になっているとのことです。
この建物は通称「アインシュタイン塔」というのだそうですが、その名は、この施設がアインシュタインの「一般相対性理論」で予言された現象を検証するために造られたためだそうです。
高き塔に
隠れて沈む
冬日かな |
少し歩いて行くと、巨大な白いドームが見えてきました。大赤道儀室と呼ばれる東京天文台最大の施設で、大正15(1926)年に建設されました(下左の写真)。
ドームの曲面部分は、当時の船大工が日本古来の造船技術で建造したのだそうで、船底のように小さい木の板を多数つなぎ合わせた構造になっています。
ドームの内部には、ドイツ・ツァイス社製の口径65cm屈折望遠鏡が設置されています。大型天体望遠鏡は、その後は反射望遠鏡が主流になったため、この望遠鏡は日本最大の屈折望遠鏡として現在にいたっています。
大赤道儀室のドームには狭いスリットが設けられており、屈折望遠鏡の巨大な鏡身がそのスリットから大宇宙を見つめています(下右の写真)。
銀河探る
ドーム休めり
夕べまで |
現在はこの屈折望遠鏡は観測の第一線からは退いて、大赤道儀室は天文歴史館になっており、国立天文台各所の観測施設の紹介や明治以来の国立天文台の歴史を語るパネルが多数展示されています(下の写真)。
本天文台ではキャンパスの一部を常時公開しコース内を自由に見学できますが、2011年6月からガイドが見学に同行して施設や展示機器について詳しい説明を行うガイドツアーを行っています。詳細については国立天文台のウェブサイトをご覧ください。 |
東京天文台の広大な構内には、開所以来の長い年月を生きてきた巨木が立ち並んでいます。私どもが見学に訪れたのは12月の初めでしたが、構内の落葉樹はあらかた葉を落として冬木の姿になっていました(下の写真)。
構内にはカエデなども多く、燃えるような見事な紅葉も方々で見かけられました。また、桜の木もたくさん植えられており、春のシーズンには華やかな桜景色になるということです。
その時期には、天文学にはあまり関心がない人たちが花見目的でたくさんこの構内を訪れるそうです(^_^)。 |

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