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 今年4月1日に久しぶりに京都を訪れ、浄土真宗大谷派の本山東本願寺に行きました。その後、京都の名園として有名な渉成園がすぐ近くにあると聞いていたので、そちらに向かいました。うなぎの寝床のように奥行が長い町屋が連なる京都の古い町をゆっくりと10分ほど歩き、渉成園の門前に着きました。

渉成園

渉成園の門 東本願寺門首の隠居所

 渉成園は東本願寺の飛地境内地で、周囲に枳殻(からたち)が植えてあったことから枳殻邸(きこくてい)ともよばれており、国の名勝に指定されています。

JR京都駅から歩いて10分足らずという至便の地で、どの季節も名園の風光を愛でる参観者でにぎわっています。
 2006年から、庭園施設の維持・保全のため、参観者に寄付金での協力を呼びかけています。500円以上の寄付をされた方には、渉成園ガイドブックが提供されます。

当園は東本願寺門首の隠居所でもあるとのことで、門を入ると住居風の建物があり、「大谷」の表札がかかっていました。


紅梅 漱枕居

 行く手に大きな池が見えてきました。渉成園は、印月池という園池を中心とした池泉回遊式庭園になっています。

広い庭園内には梅、桜、楓、藤などが多数配されていますが、私どもが行ったときはまだ遅咲きの紅梅が咲いており、早咲きの桜とともに来園者の目を引いていました。
 印月池の西南に面して、漱枕居(そうちんきょ)という小さな丸木柱造りの茶室がありました。渉成園内には、この漱枕居を含めて3つの茶室があるそうです。

漱枕居は半ば池に乗り出すように建てられており、かつてはここから小舟を出して舟遊びをしたということです。


印月池

 当園の中心印月池は、平安時代の初期に左大臣源融(みなもとのとおる)が造った別荘六条河原苑の遺構といわれます。源融は、嵯峨天皇の皇子で源氏物語の主人公光源氏のモデルとされる人です。
江戸時代の初め、三代将軍徳川家光によりこの地が東本願寺に寄進され、以降東本願寺の歴代門主の隠居所となって殿舎の建築、庭園の造営が進められました。

池の渉成園入口側のほとりに立ち、広々とした池の面と新緑に萌えはじめた対岸の林を見渡しました。写真中央にかかっている橋は侵雪橋(しんせつきょう)と呼ばれ、北大島に向かう回遊路になっています。

印月池

印月池には鴨、白鷺などの水鳥が遊び、その周囲の林には四季の彩りが鮮やかです。JR京都駅から歩いて10分足らずのところにこのような名園があるのは、さすが京都というほかありません。
江戸後期の歴史家、文人頼山陽もこの渉成園の景観を愛でてしばしば来園し、印月池や園内の建物など「渉成園十三景」を選定しました。

正月の遊び道具 正月の遊び道具

 印月池の北側の岸辺から、侵雪橋を撮影しました。この橋の上からの景観もすばらしく、来園者が橋の上から盛んにあたりを撮影していました。
この侵雪橋も頼山陽の渉成園十三景の一つに選定されています。
 印月池中の南大島という小島は、昔ここにあった建物の名前から臥龍堂とも呼ばれています。この小島の岸辺にある多層石塔(上の写真)は渉成園のルーツを造った源融を供養するもので、これも渉成園十三景の一つに選定されています。


桜さまざま

しだれ桜 ソメイヨシノ

 私どもが行ったのは3月の末でしたが、春の遅い京都のことでソメイヨシノはまだ三分咲きほどでした。

園内には、さまざまな種類の桜が植えられています。上の写真は早咲きのしだれ桜で、すでに満開になっていました。
 こちらは、やはり早咲きの紅しだれ桜と思われる大木で、園内でもひときわ豪華に咲き誇っていました。

木の根元あたりから上を見ると、濃いピンクの花が重なっている間から青い弥生空がのぞいていました。


しだれ桜 ソメイヨシノ

 早春の園内でもっとも華やかだったのは、この濃いピンクの桜です。大輪の花が押し合うように密集しています。

彼岸桜の種類かと思われますが、花の形がやはり早咲きで有名な河津桜に似ているのに気がつきました。
 池の周囲には、広いソメイヨシノの林があります。まだ三分咲きほどでしたが、つぼみが紅いのが花の白さを引き立てます。

来園者の皆さんは、池の端をめぐりながら、メイヨシノの林に歩み入って力強く咲き始めた今年の桜を愛でていました。


園内の建物

竹馬にチャレンジ 竹馬にチャレンジ

閬風亭(ろうふうてい)と呼ばれ、園内で最大の書院造の建物です。室内からは印月池を隔てて東山連峰が遠望できるそうです。
なお、この建物では、畳をはずして能を上演できるようになっているとのことです。
滴翠軒(奥)と臨池亭 (左)の二つの建物が廊下で接続されています。どちらも池に面して濡れ縁をめぐらした開放的な建物です。上の写真の池に外部から水を取り込み、それを印月池に注いでいるそうです。


竹馬にチャレンジ 竹馬にチャレンジ

代笠席(たいりつせき)という建物です。代笠席とは、雨笠の代わりに利用して雨宿りをする場所という意味だそうです。
内部は四畳半二間から成り、昔はここで来園者に煎茶を供したようです。
園林堂(おんりんどう)あるいは持仏堂と呼ばれる建物です。園林とは中国宮廷の庭園を意味するそうですが、仏教の世界では浄土を意味するとのことです。内部には棟方志功が描いた42面の襖絵があるそうです。


茶屋で一休み

 本日は、朝早く新幹線で東京をたって京都に着き、西本願寺、東本願寺を参拝してからこの渉成園にきました。平安の名残をとどめる名園をゆっくりと散策し、また入口の近く、閬風亭(ろうふうてい)の前に帰ってきました。

閬風亭と印月池の間には広場があり、下の写真のように赤いカバーをかけた床机がたくさん置かれてありました。広大な渉成園を見終わって軽い疲れを感じ、床机の一つに座って一休みしました。
目の前には静かな池の面が広がり、その向こう岸には満開のしだれ桜がけんらんと咲き誇っていました。もう一週間もすれば、現在三分咲きのソメイヨシノも満開になって、渉成園は一段と豪華な景観になるのでしょう。

    池越しの
        桜まばゆき
            茶店かな

茶屋で一休み

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