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箱根湿生花園入口
箱根湿生花園入口

 現在の箱根芦ノ湖の北には、5000年ほど前までは大きな湖があったそうです。

その後、その一帯で乾燥化が進んで現在の仙石原ができましたが、昔の湖の名残で方々に湿原があります。
その中の仙石原湿原植物群落は、昭和9年に国の天然記念物に指定されました。

その一角が箱根町によって整備され、「箱根湿生花園」として公開されています。日本で初めての湿原植物園だそうです。

旅館からバスでポーラ美術館に行った帰りに、この箱根湿生花園を訪れました。

湿生花園の植物

 箱根火山の最高峰神山(かみやま)は、数万年前の噴火の際、大きな湖水をつくりました。その湖水が干上がってできた高原仙石原は、かなり標高があるため、高山性の湿生植物の宝庫となりました。
箱根湿生花園には、仙石原の湿生植物の他に、日本の各地に点在している湿地帯の植物200種、草原や林、高山植物1100種が集められました。さらに、珍しい外国の山草も集められ、現在では園内に合計約1700種の植物があるそうです。

湿生花園の植物

植生復元区

 湿生花園南側には、昔の仙石原湿原植生をよみがえらすために設けられた復元区があります。ここでは、17年前から毎年年明け早々に野火が放たれてきました。それにより、乾燥化が進んだ草原に、しだいに昔のように湿生植物が復活してきました。

現在では、左の写真のようにノハナショウブやオミナエシが咲き乱れるようになり、その下にはミズゴケ、モウセンゴケが増加しつつあるそうです。復元区の中にも遊歩道がつくられ、湿原の植生が観察できるようになっています。

湿生花園の植物

園内のつくり

 園内はよく整備されていて、写真のような幅広い木道で園内のすみずみまで歩き回ることができます。園路は、低地から高山へ、初期の湿原から発達した湿原へと順に植物を見てまわるようになっています。

木道は幅が広く平坦なため、車椅子でも安心して通ることができます。園内で、車椅子を付き添いの方が押して歩く姿を目にしました。箱根も、最近は温泉地というよりは総合保養リゾートというイメージが強くなりました。

園内のつくり

園内の花
花と蝶

 コオニユリの花のまわりに、クロアゲハが飛び交っていました。東京ではコオニユリはすでに花が散っていますが、標高の高いここでは今が最盛期のようです。

園内では蝶などの昆虫・動物はすべて採取・捕獲が禁止されているので、クロアゲハは安心して悠々と飛び回っていました。

コオニユリの花は、いたるところで咲いていました。昔から、仙石原湿原の代表的な植物の一つだったのでしょう。

蓮の花
蓮の花

 湿生花園の中に蓮田があって、まだ花をつけていました。東京や千葉では蓮の花は8月のはじめに咲きますが、標高の高いここでは花期がかなり遅くなるようです。

東京周辺は蓮田が非常に少ない地域で、上野の不忍池など数ヶ所しかありません。

いつか写真を撮りに行こうとしてインターネットで検索したところ、たしか東京からかなり離れたこの湿生花園に蓮田があると書かれてありました。

ハマナス
ハマナス

 湿生花園の中央部、ヌマガヤ草原のあたりに、大きな赤い実をつけたハマナスの群落を見つけました。

ハマナスは、バラの原種とされる植物で、普通ピンクのかなり大きな花をつけます。その後に、やはりバラと同じように赤い実をつけますが、ハマナスのほうはサイズがかなり大きくて食べることもできるそうです。

東北地方の海岸にひろまっていますが、関東地方の高原でもよく見かけられます。

ウツボカズラ
ウツボカズラ

 箱根湿生花園には大きな温室がありますが、そこはたくさんの種類の食虫植物をそろえているのでも有名です。

左の写真は、ウツボカズラというスマトラなどの熱帯原産の食虫植物です。
葉の先が伸びて、その先端が膨らんで袋状になります。そこに蜜が分泌されるので虫が引き寄せられ、それらの虫が袋の中の水に落ちるという仕掛けになっています。

そのほかに、モウセンゴケなど葉からねばねばした液体を分泌して虫をとらえる食虫植物もあります。

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