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目黒のさんま

 秋のB級グルメといえば、まずはさんまの塩焼きということになるでしょう。古典落語 『目黒のさんま』 は、海から遠く離れた目黒村に鷹狩りにきた殿様が、土地の百姓が焼くさんまの匂いにひかれて初めて食べたところ、あまりのおいしさに以降すっかりさんまのファンになったというお噺です。

それにちなんで毎年9月はじめにJR目黒駅前で目黒さんま祭りが開かれ、岩手県宮古市から提供された大量のさんまが塩焼きにして来訪者に無料で振舞われます。
下左の写真は、さんまを提供してくれた岩手県宮古の威勢のよい大漁旗です。

宮古の大漁旗 目黒さんま祭りの看板

上右の写真はJR目黒駅前に掲げられた「目黒さんま祭り」の看板です。その看板には、なぜか「目黒区」という文字がなく代りに「品川区支援」と書かれていました。
実は私は長年そのあたりに住んでいながら知らなかったのですが、JR目黒駅前は行政上は品川区なのだそうです。そこで、目黒駅前商店街の要請を受けて、品川区が目黒さんま祭りを支援しているということです。

しかし、目黒区としてはせっかくの「目黒のさんま」を持ってゆかれる?形になり、面白くありません。そこで、目黒区支援により、JR目黒駅の反対側の商店街で少し時期をずらして「目黒SUN祭り」というさんま祭りを開催しているということです(^_^)。

さんま祭りの会場

 JR目黒駅前から広い目黒通り沿いに目黒さんま祭りの会場がしつられましたが、そのいたるところで大量のさんまを焼く煙があがり、その煙をかいくぐるように人や車が行き交っていました。さんまの塩焼きが無料でもらえるというので長い行列ができ、中には行列で2時間も待った人もいたとか(^_^)。

目黒通りの両側の歩道や歩道よりの車道の一部にさんまを焼く炭火の炉や焼いたさんまを食べられる場所などがずらりと設けられ、両側からあがったさんまの煙が目黒通りをおおって流れます。目黒通りの車も、今日は通りの中央部まではみ出してくる人ごみをすり抜けるようにその煙の中を恐る恐る通行していました。

さんま祭り

さんま祭り

昨年は東日本大震災により宮古市が大打撃を受け、漁船も流されるなどの被害を受けたため、当初はさんまの提供も危ぶまれましたが、宮古の漁業関係者皆さんのご努力により7000尾ものさんまを目黒に届けていただけました。
本年も宮古港の復興もまだ緒に着いたばかりとのことですが、昨年と同じく7000尾ものさんまを目黒に届けていただけたとのことで、宮古の皆さんには深く感謝するほかありません。そのお礼として、目黒さんま祭りの会場で東日本大震災被災者のための募金活動が行われていました。

宮古のさんま

 目黒通りの歩道や車道の端では、その宮古から送っていただいた生きのよいさんまにたっぷりと塩を振り、炭火で豪快に焼き上げていました。さんまを焼く炉は鉄製で長さ80cmほどの長方形のもので、その中に赤々と炭火を起こし、大きな鉄網を2つ載せてその上に銀色に光るさんまを多数並べます。

強い炭火の上でしばらくさんまを焼くと、さんまから脂が出て炭火の上に滴り落ちます。炭火から黄色い炎が上がり、青い煙が盛大に立ちのぼります。
片面が焼けたら、その上に大きな鉄網をもう一枚重ねてエイとばかり全体を裏返します。こんがりと見事に焼けた片面が見えて、あたりには豊かなさんま塩焼きのにおいが満ちあふれます。まわりで見つめているお客さんたちから、いっせいに拍手が起こりました。

宮古のさんま 宮古のさんま

大根おろし

 さんま塩焼きとあれば、たっぷりの大根おろしが欠かせません。平成13年の第6回目黒さんま祭りからは、栃木県那須塩原市の皆さんから大根を無料で提供していただいています。本年も、約500本のおいしい大根がこの会場に届けられたということです。

目黒通りの歩道から少し入ったところに大根が入った段ボール箱が山積みになっていましたが、その前で大根おろし担当の方が仕事に精を出していました。
まず、下左の写真のようにピーラーで大根の皮を除去します。その大根を下右の写真のような機械でおろして、さんま塩焼き用の大根おろしを量産していました。

大根おろし 大根おろし

 さんま塩焼きは、特に関西ではすだちの汁をかけて食べる方が多いようです。平成10年の第3回目黒さんま祭りから、すだちの日本一の産地・徳島県神山町からはたくさんのすだちを無料で送っていただいているということです。
すだちの汁をかけると、さんまの脂っぽさ、生臭さがとれて、とれもおいしくなるそうです。

さんまをパクパク

 本年で目黒さんま祭りも17回になり、食の秋を告げる都心のイベントとして広く知られるようになりました。本年は好天に恵まれたこともあり、目黒通りの会場を訪れたお客は軽く3万人を越えたということです。

長時間行列に並んで塩焼きさんまをゲットしたお客は、目黒通りの歩道に設けられた食卓について、おいしいさんまを食べ始めます。夏休みで海にでも行ったのでしょうか、さんまと同じくらいこんがりと日焼けした子供さんたちも、やっと手に入れた塩焼きさんまを一心に食べています。

おいしいさんま おいしいさんま

 お昼に近くなるころ、さんま待ちの行列はまた一段と長くなりました。なにしろこのお客の数で、さんまはいくら焼いても飛ぶようにさばけてしまいます。歩道の奥の方から魚のマークのついた小型トラックがきて、さんまの入った冷蔵とろ箱をたくさんおろして行きました。


寄席とライブ

 目黒通りのJR目黒駅から遠くないところに赤い鳥居のついた小さな神社がありますが、その奥で目黒さんま祭り恒例の古典落語 『目黒のさんま』 が無料で聴けるようになっています(下左の写真)。毎年、 『目黒のさんま』 を得意とする落語家の一門が出演して、大人気になっているそうですが、やはりここも長蛇の列でとても入れそうにありませんでした。

目黒通りの歩道で大音響の音楽が聞こえたのでその方向に行ってみると、車道の端にライブの舞台が設けられており、女性歌手と数人のバンドが元気に演奏をしていました。徳島の名産すだちの産地から派遣されたライブ演奏グループのようです(下右の写真)。
グループの熱演に対し、歩道を埋めたお客から盛んな拍手が贈られていました。

寄席 ライブ

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