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奥多摩探秋 |
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11月の末、東京都青梅市を流れる多摩川上流の川筋を歩き、本番を迎えた奥多摩の紅葉を楽しみました。
新宿から中央線で立川まで行き、そこでJR青梅線に乗り換えます。青梅線のオレンジ色の可愛らしい電車に乗って多摩川の渓谷に沿って山に分け入り、終点の奥多摩駅で下車しました。
駅前にあるビジターセンターで道筋を確認してから、川に向かって歩き始めました。まもなく視界が大きく開けて、多摩川にかかる昭和橋という大きな橋にでました。 |
橋の上から見下ろすと、はるか下に多摩川の清流が山あいを流れているのが見渡せます。橋の上流側を見ると、多摩川に日原川という支流が合流しているのがわかりました(上の写真)。
渓谷の両側の山は、針葉樹の部分を除いてすべて秋の色に染まっています。秋晴れの日にここにこられたのを、心からうれしく思いました。 |
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このあたりから下流にかけての多摩川筋は、流れがカヌー競技に適しているので、「奥多摩カップカヌー大会」などカヌー大会がよく行われています。
私どもが行ったときも、昭和橋の下の淵になっているところで、ご覧のようにたくさんのカヌーが盛んに練習をしていました。
昭和橋の上から川筋のカヌーの練習の様子を写真に撮ると、このようにカヌーがミズスマシのように小さく写ります。
橋がいかに多摩川渓谷の高いところにかかっているかが、おわかりになるでしょう。 |
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昭和橋を渡ってから、川の左側の岸を下流の方向に歩きました。有名な吉野梅郷はもっと下流の日向和田駅の近くですが、現在歩いている奥多摩駅の周辺も梅の産地として知られています。
その梅林も、この時期は葉が一枚もなくなり、静かに来年の春を待っています(左の写真)。また、いつか梅の開花の時期にこのあたりにきて見たいものです。
秋も終わりのことで、早くも日が西に傾いて梅林の周りの山にかかってきました。それにつれ、深秋の山の冷気が私どもの身にしみて感じられました。 |
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まもなく、川筋に氷川キャンプ場が見えてきました。氷川キャンプ場は、多摩川沿いのキャンプ場の中で最も規模が大きく、各種設備も整っているそうです。
ここで一休みし、川辺に下りて渓谷の紅葉を見渡しました。渓流の水面で陽光が反射して、岸の紅葉をあかあかと照らします。
紅葉に
川面(かわも)の光
ゆらめきて
川辺の木々から散った色づいた葉が、岸辺の砂利の上に降り積もっていました。 |
この辺は、川原で火をたいて煮炊きをしてもよい場所が多いようです。ここでは、年配のご夫婦が河原の石を組み合わせて炉をつくり、近くのスーパーででも買ってきたのでしょうか、ソーセージや野菜をジュージューと焼いておいしそうに食べていらっしゃいました。
いい匂いに惹かれてその近くに行き、ご了承をいただいてから、この写真をとらせていただきました。この絶景の中、バーベキューの味もひとしおでしょう。 |

この河原に立つと、さきほど奥多摩駅側から渡ってきた昭和橋が遠望できました。橋を渡っているときは気がつかなかったのですが、昭和橋はこのような美しいアーチ形をしていたのがわかりました。ときどき川の上流からカヌーが漕いできて、その昭和橋のアーチをくぐって下流のほうに消えて行きます。
昭和橋の向こうには奥多摩の山々が見えますが、全体に秋色がこくなり、夏とは違う華やかな表情を見せています。 |

キャンプ場をあとにして、また歩いて青梅線の一つ下流の白丸駅をめざします。
このあたりは、桜やかえでなど真紅に紅葉する樹種が少ないので、橙色や赤褐色の秋景色となります。その中で、ときどき真っ赤に見えるのはウルシの紅葉でしょう。
しばらく多摩川下流に向かって右側の川岸を歩きますが、その川岸も沢が入り組んでいるため、川の流れから遠くなったりすぐそばになったりします。 |

渓谷沿いにゆっくりJR青梅線白丸駅を目指して下って行くと、川沿いに大きな砂州があるのが見えました(下左の写真)。このあたりまで来ると川の流れがやや緩やかになるので、このような砂州ができるのでしょうか。
全体の行程の半分ほど歩いたところで、「海沢大橋」という大きな橋を渡って多摩川下流に向かって左側に行きます。この海沢大橋から下流では多摩川が蛇行しないでまっすぐに伸びているので、橋の上から川筋がはるか遠くまで望め、雄大な景観が楽しめます。
海沢大橋からなおしばらく多摩川左岸を歩いて下ると、やがてJR青梅線白丸駅に着きました。奥多摩駅からゆっくりと歩いてほぼ2時間の行程でした。 |
今回は行きませんでしたが、この白丸駅からさらに一つ下ったJR青梅線二俣尾駅の近くに吉川英治記念館があります。私どもは、昨年のほぼ同じ紅葉の時期にその吉川英治記念館を訪れました。
昨年、吉川英治記念館の周りを見て歩いていると、裏門を出たところに小さな公園があり、上右の写真の句碑が置かれてありました。碑面には、次のように刻まれていました。
紅梅や
秩父嶺になお
しろきもの
句碑には作者の名前が記されてありませんでしたが、俳人としても有名であった吉川英治さんの作かも知れません。
なお、吉川さんには奥多摩の紅葉を詠んだ次の俳句があります。
有山河(山河あり)
多摩もひそかに
紅葉して 吉川英治
第二次大戦の終戦のころ、この奥多摩で詠んだ俳句だそうです。 |
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