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 葛飾区立水元公園は、京成線・JR線の金町駅からバスで10分ほどのところにあります。花菖蒲(しょうぶ)の名所として昔から有名で、私もかねてより名前は知っていましたが、これまで行ったことはありませんでした。

毎年6月に、「葛飾菖蒲まつり」がここで開催されます。この公園の近くにあってやはり花菖蒲の名所として有名な堀切菖蒲園と同時開催だそうです。今回、ちょうど花菖蒲のシーズンに、思い立ってこの公園を訪れました。

公園の入口には、釣仙郷と呼ばれる大きな釣り堀があり、たくさんの太公望でにぎわっています。その脇を通って歩いていたところ、釣り堀の中ほど、遠くのくいに大きな黒い鳥が止まっているのが見えました。と、その鵜と思われる鳥が、くちばしを空に向けて、銀色に光る大きな魚を一気に飲み込みました。

葛飾菖蒲まつり
葛飾菖蒲まつり

 その釣り堀を通り過ぎて、菖蒲まつりの大きな飾りのついた門をくぐって公園の中に入りました。
葛飾界隈は、水原秋桜子や石田波郷の俳句に詠まれたように、かつては東京都の水郷地帯でした。この水元公園は、当時の名残をとどめる水辺の総合公園で、面積が約75万平方メートル、全長はなんと3.5kmもあるそうです。

園内は大変バライエティに富んでいますが、なんといっても約100種、20万株もある花菖蒲が見もので、「新東京百景」の第8位に選出されたそうです。


花菖蒲園
花菖蒲園

 花菖蒲は、純国産の園芸植物で、江戸時代に盛んに品種改良が行われ、花菖蒲園が多く造られました。この公園の花菖蒲園はその一つで、都内で最大の規模です。

梅雨のこの時期、盛りの花種が少ないのですが、その中で目が覚めるほどの鮮やかさで咲き誇るのが、この花菖蒲です。
花菖蒲には、さまざまな種類があって株ごとに色や姿が異なります。
  秋桜子
      波郷をしのぶ
          花菖蒲


小合溜
小合溜

 水元公園は、江戸時代に造られた「小合溜(こあいだめ)」という全長3.5km、幅100mの遊水池に沿って広がっています。
小合溜は、近くを流れる江戸川が増水したときに備える調整池であり、平時は灌漑用水の水源となっていたそうです。水元という名前は、これから来ています。
幅100mの小合溜は、大きな川のように広く、対岸の景色が小さく見えます。岸辺には、ところどころにこのようなあずまやなどがあります。私どもの足元から、急に大きな白鷺が飛び立って、対岸の三郷市の方向にゆったりと飛んで行きました。  


園内の水路
園内の水路

 小合溜から、たくさんの水路が園内に引かれています。左の写真のような小さな水路は、昔は至るところにあったのですが、最近ではあまり見かけなくなりました。

このように護岸のない小さな水の流れをみると、思わず心が和らぎます。高浜虚子は、世田谷区九品仏の小川で大根の葉が流れてゆくのを見て次の俳句を詠みましたが、そこもこのような流れだったのでしょう。
  流れゆく
     大根の葉の
         早さかな  高浜虚子


水生植物園
水生植物園

 公園の西端、遊水地小合溜に接するところに、広々とした水生植物園があります。ここには9つの池があり、スイレン、マコモなど22種の水生植物が植えられています。
アマゾン原産のオオオニバスも、棘がたくさん生えた大きな葉を広げていました。

今回私どもが訪れたときは、まだ睡蓮の瑞々しい若葉がひろがりつつある時期で花が咲いていませんでした。

  空映す
      池の面(おもて)に
          蓮若葉


猫の背にインコ
猫の背にインコ

 園内の中央部、駐車場の近くに、高さ20mにも及ぶポプラが道路の両側に約220本植えられており、その並木の間に梅雨晴れ間の大空が開けていました。
このようなポプラ並木は、パリ近郊で見かけましたが、日本では初めてでした。

そのポプラ並木を歩いていて、ふと見ると人だかりがしています。のぞき込むと、なんと猫ちゃんの背中に黄色いインコが乗ってちょんちょんと動き回っていました。どちらも、この近くの方が飼っているもので、この公園の名物になっているとのことです。いかにも、水辺のやさしい公園らしい光景でした。

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