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北軽井沢
草津から軽井沢へ

 昨年の夏、群馬県草津に数泊したのち、路線バスで南下して軽井沢に向かいました。途中、浅間山鬼押出しの景観を見てから、北軽井沢のペンションで一泊しました。

翌朝、ペンションの近くのバス停浅間牧場で路線バスに乗り、軽井沢の水の名所白糸の滝を目指しました。

白糸の滝は、左の地図に見られるように、草津町と軽井沢町の中間にあります。このあたりは浅間山から直線距離で7kmほどで、広大な浅間山麓に降った雨が伏流水となり、滝として地表に現れているのです。


軽井沢・白糸の滝
軽井沢・白糸の滝

 浅間牧場バス停で路線バスに乗って、20分ほど山道を下って行くと白糸の滝下のバス停に着きました。

道路の脇には、白糸の滝から出た水が岩をかむような勢いで流れ下っています。この渓流は湯川という川の源流の一つになり、その湯川はやがて千曲川に合流するということです。

この日は幸い好天に恵まれ、真っ白にあわ立って流れ下る渓流に沿って、上流の白糸の滝に向かって渓流の冷気を楽しみつつゆっくりと歩きました。


ほとばしり出る水

 渓流沿いの山道を登っているうちに、次第に水の流れる音が大きくなってきました。渓流に沿った崖のいたるところから水がほとばしり出て、レースのカーテンのように白く崖を覆いながら下の渓流に流れ落ちています。

太古から繰り返し起こってきた浅間山の噴火のせいでしょうか、水を通さない地層が何層もできて、それらの間の透水層から伏流水が噴き出しているとのことです。
しばらく渓流の岸に立って、風を涼みながら、はじめて見る不思議な水の芸術に見とれていました。

ほとばしり出る水

白糸の滝

 山道をさらに登って行くと、急に目の前が大きく開けて陽の光がまぶしく差し込む空間に出ました。手前には池のように静かな水がたたえられており、その奥にはオペラハウスの舞台のように半円形の黒い岩の崖がめぐらされています。
その崖の最上部からは、さきほどの崖とおなじく白いレースのカーテンのように水の糸が無数にほとばしり出ています。これが軽井沢の名勝の一つ、白糸の滝です。

普通の滝は上流から川が流れてきて滝の断崖から落下するのですが、この滝は透水層から水が噴きだしてくるので、滝の上には草木が生い茂っています。滝の音もそれほど大きくなく、滝というよりは噴水のような趣きがあります。

白糸の滝

 白糸の滝の落差は3mほどですが、滝の幅は70メートルもあります。 滝の崖は中央部の奥行きが長い半円形になっているので、滝前の池のほとりに立つと、身のぐるりを滝で囲まれたように感じます。

私どもは朝一番にここにきたのですが、その後観光客は次第に増えて、やがて下の写真のように滝の前は人でいっぱいになりました。このあたりは、秋には燃えるような紅葉となり、観光客は一段と多くなるということです。

12月中旬から3月までの厳冬期には、滝から湧き出す冷たい水を利用して滝の周りに人工の氷壁が造られるそうです。

白糸の滝

軽井沢・雲場池

 また白糸の滝のバス停に戻り、路線バスに乗って南に向かいました。軽井沢市街の少し手前にある「旧三笠ホテル」のバス停で降りて、軽井沢町の創成期を今に伝える旧三笠ホテルのクラシックな建築を見学しました。

その後、軽井沢市街に入ってからレンタル自転車を借りて、軽井沢町西部六本辻にあるもう一つの水の名所「雲場(くもば)池」に向かいました。
雲場池は、軽井沢町西部鹿島の森の湧水から発した雲場川に造られたダム池です。南北に長い形をしており、周囲は手付かずの深い森に囲まれています。現在では池の周囲に遊歩道が造られ、軽井沢の有名観光スポットになっています。

池の入口に自転車を置いて、小鳥のさえずりを聞きながら少し歩くと、深い緑の間から広々とした池の水面が見えてきました。

白糸の滝

遊歩道は木道などが整備されていて歩きやすく、池の水面に写る森の緑を楽しみながらゆっくりと歩きます。池を一周するには15分ほどかかるようです。
軽井沢という土地柄からか、外国人の観光客が多いのが目に付きました。

スワン・レイク

雲場池の水鳥 雲場池の水鳥

 かつては、冬季にはこの池に白鳥がわたってきたということです。そのため、軽井沢在住の外国人はこの池を「スワン・レイク」と呼んだそうです。

雲場池の源水となっている鹿島の森の湧水は、白糸の滝とおなじく浅間山の伏流水だと思います。
良質の水が流れ込むおかげで、池の水は澄んでいて水質が非常によいのです。

現在は白鳥はあまり来なくなりましたが、マガモ、カルガモ、バンなどの水鳥が多数池に遊んでいます。
水鳥たちは、私ども観光客を恐れる様子もなく、すぐ近くまで泳いできます。

森の流れと魚

森の流れ 雲場池の魚

 雲場池の北にある鹿島の森から出た湧水が、雲場川という小川となって池の北に注ぎ込んでいます(上の写真)。

昔はこの雲場川がそのまま現在の池の先まで続いていたのでしょう。雲場池は、農業の灌漑水を得るために造られたのでしょうか。
 雲場池では釣りが禁止されているので、池には多数の魚が生息しています。上の写真の黒い魚はイワナでしょうか。

遊歩道を歩いていて、池の岸でアオサギが木の枝にじっと止まって池の中の小魚を狙っているのを見かけました。

雲場池

 池の奥にはログハウス造りのレストラン(下の写真)があり、イワナなど川魚の料理を供するそうです。私どもは、残念ながらまもなく軽井沢駅から新幹線に乗る予定なので、そこに入りませんでした。

雲場池の周囲の森はカエデ、コブシなど落葉樹が大多数なので、秋には見事な紅葉の景観になるということです。池の周りにはナナカマドなども多く、池の水面に紅葉が映えて、多数の観光客を集めます。

しかし雲場池は深い森に入りかけたところにあるので、東京周辺の観光地とは違い、注意しなければならない点もあります。2008年11月には、この遊歩道で観光客の女性が体長1メートルの熊に襲われ、背中を引っかかれて怪我をしたとのことです。雲場池に行ったら、まず入口の案内で危険を避ける方法を訊ねるのがよいでしょう。

雲場池

雲場池

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