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東京農業大学成人学校 |
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東京農大は、明治政府の重鎮榎本武揚によって110年前に創立された伝統ある農業大学です。東京農大世田谷キャンパスは馬事公苑の近くにあり、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅から歩いて15分ほどです。
その農大世田谷キャンパスに隣接して「東京農業大学成人学校」という学校があります。50歳以上の人を対象にした生涯学習専門機関で、園芸・造園、健康増進の二つの学科があり、東京農大の先生方が講座を担当されています。
同成人学校の指導教官の許可をいただいて、付属の実習農場を取材しました。 |
東京農大世田谷キャンパスと道路一本隔てたところに、東京農大成人学校の3階建ての校舎(上の写真)があります。成人学校の設立は昭和50年で、現在から35年前に将来の高齢化の進行、農業・健康への志向を察知して開校したとのことです。
成人学校の二つの学科にかかわる各種座学は、このビルの中で行われます。 |
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成人学校の校舎に隣接して広い農場があり、花き・果実・野菜などの実習が行われています。その一角には造園実習のコーナーもあります。
これら屋外実習作業の基地として、農場の中に作業棟(上の写真)が設置されており、その中には農業機械、農機具、各種農業資材などが保管されています。 |
東京農大成人学校の学科は、1ヶ年修了課程を本科とし、更に継続して履修を希望する人のためにやはり1ヶ年修了課程の専科を設けています。
今年4月初めに実習農場を訪れると、たくさんの生徒さんたちが農場の畑に出て、教官の指導のもと農作業の実習をしていらっしゃいました。本年度の園芸・造園コースの実習がちょうど始まったところのようです。 |

各学科の本科、専科ともに定員が80名で、平成21年5月現在で定員がいっぱいなので、在籍生徒数は320名です。東京農大成人学校は、開校以来これまでに8130名の卒業者を世に送り出しているそうです。
最近は、高齢者の健康志向により農業への関心が高まっています。また、定年後、第二の人生として農業への道を選ぶ方も多くなっており、本校への入学問い合わせが非常に多くなっているとのことです。 |
耕運機など農業用の機械の実習も行われていました。生徒さんたちが50歳以上とやや高齢なこともあり、農業機械の利用は特に重要なのでしょう。
先生の指導のもと、植えつける作物を想定して畝の幅、深さなどを決め、耕運機のエンジンをかけてゆっくりと耕作をして行きます。 |
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生徒さんたちのうち1/3近くが女性のようです。私の回りでも園芸に熱心な女性がたくさんいますが、それらの中からこの学校で本格的に勉強を始める人も出てくるのでしょう。
上の写真の女性も、男性生徒に交じって力強く耕運機を操作して耕作の実習をしていらっしゃいました。 |
園芸コースの中も、花き・果実・野菜などのグループに分かれているようです。
果実は、梅、桃、プラム、いちじく、びわ、ブルーベリーなどが栽培されています。びわは、紙の袋がけの中から見事な実がとび出していました(上の写真)。 |
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実習農場内にはやぎが一頭飼育されています。農場の畑から出る野菜くずなどを食べて、写真のようにまるまると肥っています。
私がこのやぎの近くで写真を撮っていたところ、やぎくんが私のシャツの裾をくわえて引っ張りました(^_^)。 |
農場内には、造園コースのための実習庭園があります。ここでは毎年、前年度の生徒さんが造った庭園を壊して更地にして新たに造園実習をするようです。
こちらでは、庭園に石灯籠を立てて、その前に植え込みを作っていました。 |
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こちらは竹を使った垣根を作る実習です。皮手袋をはめた手で、竹材をしっかりとしゅろ縄で縛り合わせています。他の生徒さんたちは、その様子を熱心に見つめています。
腰にははさみと道具袋を下げて、もう造園師の姿が板についてきましたね。 |
農場内にはアルミフレームの温室が数ヶ所にあり、寒さに弱い花きの栽培、花の育苗などに使われています。
温室の入口から中をのぞくだけで、熱帯植物の花の香りがただよってきたりします。 |
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こちらは農場内の大きなビニールハウスです。野菜の苗を育てたり、雨天の際の作業スペースとして利用しているようです。
ビニールハウスの利用法も、生徒さんにとって重要な学習テーマなのでしょう。 |
農場には広い花畑があり、生徒さんたちが四季の花々を丹精こめて育てています。私は四季の花のウェブも運営しているので、その取材もかねて毎月この花畑を見せていただいています。
今回は、ポピーがちょうど満開で、長い畝に色とりどりの花々が咲き乱れていました。一面緑の葉の中に、色鮮やかな花々が浮かんでゆれているようでした。
赤黄白
ポピー浮かべり
葉の海に |

東京の冬は温暖で、雪もほとんど降りません。珍しく5センチほど雪が積もった朝、この実習農場がどうなっているか見たくなり、カメラを持って訪れました。
農場の広い畑は、草花や枯れ草がすべて雪に覆われ、一面に平らな雪野原になっていました。その中で、数人の方が雪の下から顔をのぞかせている冬野菜を見て回っていました。
雲間から出た朝日が雪野原を明るく照らし、温室のガラス屋根がまぶしく光っていました。 |

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