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 平泉で中尊寺などを訪ねた後、JR平泉駅から在来線を乗り継いで宮城県のJR松島駅に向かいました。JR松島駅から、ホテルを巡回するマイクロバスに乗り、宿泊を予約した松島海岸の旅館に着いてチェックインしました。

旅館は松島湾の観光名所福浦島のすぐ近くにあり、部屋の窓からようやく暮れなずむ松島湾に浮かぶ福浦島と海岸から島にかかっている赤い福浦橋が手に取るように見えました。

松島湾の日の出

 翌朝早く起きて、部屋のカーテンを明けると、空には雲がほとんどありませんでした。そこで、さっそく旅館の松島湾をのぞむベランダに出たところ、ちょうど松島湾の東の水平線から朝陽が昇るところでした。

今朝は風もほとんどなく、松島湾の静かな水面は、朝陽に照らされて金色に輝いていました。遠くから、早朝の漁に出かける漁船のエンジン音が水面を渡って聞こえてきます。
ひろびろとした海水面が朝陽が昇るにつれ次第に明るくなるのを見渡しながら、潮の香のする空気を胸いっぱいに吸い込みました。

松島湾の日の出

福浦島

 福浦島は、JR松島海岸駅の近くの海上に浮かぶ面積約6ヘクタールの小島です。
島には人家がなく、島全体が大昔からの赤松、杉などの樹木で覆われています。この島には250種余りの植物があるとされ、現在県立自然公園の指定を受けています。

海岸から福浦島まで、福浦橋という全長252メートルの朱塗りの橋がかかっています。
旅館のベランダから部屋に帰ってきて、少し休んでから窓の外を見ると、明るくなった松島湾に朱塗りの福浦橋が鮮やかに浮かんでいました。
橋の向こうには、もう遊覧船が多数行きかっているのが見えました。遊覧船は、松島の島々の間から朝陽が昇るのを見るお客のために出航したのでしょうか。

福浦橋

松島湾の島々

 旅館で朝食をとってから海岸に出て、福浦橋を渡って島に向かいました。福浦橋の上から、釣り人が竿を伸ばしてさまざまな魚を釣り上げていました。

橋の上に立ち止まってあたりを見回すと、海面には美しい小島が浮かんでおり、それらの間を縫うように遊覧船や釣り船が行き交っています。島は、いずれも波打ち際が波浪で侵食されて、切り立った灰白色の断崖になっています。

松島湾の島 松島湾の島

橋を渡って島に入ると、遊歩道が整備されており、島の内外の景色を見ながらゆったりと歩くことができます。岸沿いの道をたどって島の東側に回ると、松島湾がひろびろと見渡せました。ようやく日が高くなって朝もやも少なくなり、海の色も濃くなって、眼前の世に名高い松島の景観に見とれました。

下の写真のように、箱庭を思わせる小さな島々がすぐ目の前にいくつも浮かんでいます。昔のテレビ番組の「ひょっこりひょうたん島」のようですね。

松島湾の島 松島湾の島

福浦島散策

 福浦島は面積6ヘクタール、周囲1.8kmの小島なので、ゆっくり歩いても約40分で一周できます。島にはさまざまな植生、草花などがあり、それらを写真に撮りながら楽しく散策しました。島の中央部には多目的広場というのがあり、さまざまなイベントに利用されているようです。

福浦島の南西端には、福浦弁財天というお堂があります(下左の写真)。橋がまだかかっていなかった昔は、毎年4月12日に船でこの島に渡って弁財天の祭礼をしたそうです。

松島湾の島 松島湾の島

福浦橋に戻る

 島を一周してまた福浦橋のたもとに戻ってきました。昭和の初めに木造の福浦橋がかけられましたが、その後老朽化が進んだので、1967年にこの立派な橋に架け替えられたそうです。 島を散策している間にだいぶ日が高くなり、福浦橋が一段と鮮やかな朱色に輝いていました。

下の写真で、福浦橋の向こう側の左のほうに、松島観光の人気スポット五大堂や遊覧船の船着場があります。

福浦橋

五大堂

 また福浦橋を渡り、松島の町の中を西に向かって歩きました。まもなく、海岸から少し離れた小さな岩地の上に名高い五大堂が見えてきました。
平安初期に坂上田村麻呂が東北に遠征したとき建てたお堂が、五大堂のルーツだそうです。現在は、この中には不動明王をはじめ5体の明王像が安置されてあるので、五大堂と呼ばれるとのことです。

現在の建物は伊達政宗が江戸時代初期に再建したもので、写真のように簡素な白木造りの建築ですが、やはりどこか歴史の重みを感じさせられます。

なお、松尾芭蕉は、奥の細道の中には松島めぐりの後この近くの雄島というところに上陸したと記していますが、芭蕉に随行した河合曾良の日記には五大堂の近くにある松島の船着場から上陸したと書かれてあるそうです。
従って、芭蕉はこの五大堂にきた可能性が大きいと思われますが、奥の細道の中にはその記述がありません。

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