 |
|
世田谷ボロ市 (2) |
|
 |
世田谷の最大の年中行事「ボロ市」は、東急世田谷線上町駅の近く、世田谷1丁目付近の通称「ボロ市通り」を中心に、毎年12月、1月の2回開催されます。
この12月は15、16の二日間開かれましたが、さいわい暖かい晴天に恵まれ、例年にもましてたくさんのお客さんで賑わいました。
ボロ市には実にさまざまな店が参加しており、これが売れるのかと驚くような商品が店先に並べられています。デジタルカメラで撮影した写真で、それらの一部をご紹介しましょう。 |
ボロ市通りに入ってまもなくの店に、大きなライオンの剥製(上の写真)が置いてありました。大きな口をあけて、鋭い牙をむき出しています。だれか、これを買ってくれるお客さんはいるでしょうか。
ローマ・ヴァティカンには大きなライオン像の口に手を入れて真実をためす 《真実の口》 というのがあったのを思い出しました。 |
|
左が百獣の王ライオンの剥製なら、こちらは戦争の天才ナポレオンの軍服(上の写真)でしょうか。
この軍服の出所も不明ですが、これを買ってくれる可能性のあるお客さんがいるかどうかもわかりません。劇団とか映画撮影などの関係者が、衣裳として使うために買って行くのかもしれません。 |
狸とかガマの置物も方々で見かけました。このガマの置物は、色といい姿といいなかなかの出来栄えで、背中には子ガマを二匹載せています。落語 《ガマの油》 で有名な筑波山の四六のガマなのでしょうか。
でも、店主は刀をふるって「一枚の紙が二枚、二枚が四枚、・・・」とやるパフォーマンスは見せてくれませんでした。 |
|
ボロ市通りの北端の交差点で、托鉢僧が一人身じろぎもせず立っていました。 喜捨を受ける小さな黒い鉢を手に持ち、托鉢笠をかぶって笠ひもをあごの下で締めています。
この托鉢僧は毎年見かけますが、たぶん同じ人だと思います。
お布施をもらうとチリンと鈴を鳴らし、しっかりした声でしばらく経文を唱えていました。 |
広いボロ市の中を歩き回って方々の商品を見て歩くには、相当なエネルギーが必要です。このあたりにはもともと飲食店がかなりあるのですが、お客の数が多いので、当日は野外の飲食店が多数オープンします。
腹が減っては戦はできないというわけで、まずは道路端に置かれた机で腹ごしらえをする方がたくさんいました。 |
|
お客のほうが腹ごしらえをするなら、ボロ市に出店している店の主もなにか食べないといけません。
ボロ市は2日間ですが、その間に雨にやられる恐れもあります。好天の間に一品でも多く売ろうと、店主もお客の応対をしながら近くに売っている焼きそばなどをあわただしくお腹に入れます。 |
ボロ市は、江戸時代に古着やぼろなどを売買する市が立ったのがルーツだそうです。それ以来、和服、襦袢、帯止めなどの和装品が現在に至るまで多く売買されています。
骨董などが多いボロ市の中で、色鮮やかな長襦袢のコーナーに女性客が足を止め、手触りを確かめていました。 |
|
多数の客が行き交う道路端の店先で、艶然と微笑む女性の肖像画を見つけました。アメリカ女優マリリン・モンローの大きな金縁の額です。
現在でも熱烈なファンが多いマリリン・モンローですが、この額の元の持ち主はどのような人だったのでしょうか。 |
ある店の横に古ぼけた七輪が置いてあり、薬缶がかかってしゅんしゅんと湯気を上げていました。
店主が熱いお茶を飲むために持ってきたのでしょうが、これらもれっきとした売り物です。お客が欲しいといったら、さっそく火を消してしばらく冷ましてから引き渡すのでしょう。 |
|
こちらはピンクのドレスを着たワンちゃんですが、これもボロ市の売り物なのでしょうか。ボロ市で動物の剥製は方々で見ましたが、生きているワンちゃんはこれまで見たことがありませんでした。
目を細めている表情が、上のマリリン・モンローの写真に似ているような(^_^)。 |
こちらの店主は、アラブの白い衣裳を身に着けて店頭に立っていました。たしか映画 《アラビアのロレンス》 の中でロレンスが贈られたアラブ首長の正装が、このような衣裳だったと記憶しています。
もちろんこの衣裳も売り物で、お客がつけば、さっそく店主はそれを脱いできちんと畳んでお客に渡すのでしょう。 |
|
こちらの店主のほうは、「縞の合羽に三度笠」という渡世人ファッションを身に着けていました。やはり、演劇関係か映画関係の衣裳として売ろうというのでしょうか。
店先にいた女性客に「ツーショット写真をお願いできませんか」と持ちかけたところ、こころよく店主の横に立って一緒に写真に納まってくださいました。 |
|