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 「愛馬の日」は、世田谷区・馬事公苑の秋の最大イベントです。馬事公苑のオーナーであるJRA(日本中央競馬会)が、馬や競馬を愛するファンへの感謝の意を表して、毎年動物愛護週間の9月23日に開催しています。
愛馬の日には、苑内のアリーナ、走路でさまざまな馬にちなんだショーが行われ、また全国各地の伝統馬事芸能などが紹介されます。

まず、広々とした芝生馬場グラスアリーナで行われた伝統馬事をご覧いただきましょう。

チャグチャグ馬コ

チャグチャグ馬コ

 上の写真は、岩手県盛岡市から参加した保存会の皆さまによるチャグチャグ馬コの行進です。宮沢賢治のふるさとに近いところがルーツだそうです。

紺の着物を着た男の子たちが華やかな馬具で飾り立てた馬に乗り、両親たちでしょうか、大人が手綱をとってゆったりと行進します。馬具には鈴がたくさんつけてあり、馬が行進するにつれてにぎやかな音をたてます。
このためにチャグチャグ馬コとよばれるのだそうです。山形の花笠踊りと同じような華やかな笠をかぶり、馬事公苑のメインアリーナの芝生の上をゆったりと行進していました。

馬の手綱をとっている少年たちのご両親も、子供たちの晴れ舞台に誇らしげに歩いていらっしゃいました。 北国岩手県の秋は、もう本番を迎えています。収穫後の短い秋を祝うにふさわしい華やかなパレードでした。

相馬野馬追い

相馬野馬追い 相馬野馬追い

 福島県相馬市から参加した重要無形民族文化財「相馬野馬追い」のパレードです。
相馬野馬追いは、平安時代に平将門が野生馬を集めて軍事に利用したのに端を発する福島県の大イベントで、4日間にわたって繰り広げられるそうです。

現在も相馬家当主が野馬追いの総大将をつとめるということですが、上の写真がその総大将なのでしょうか。
現地で行われる相馬野馬追いには、騎馬隊約600騎、さらに鉄砲隊、槍隊、弓隊などが参加するそうです。

上の写真の武者は、胴着をつけて旗指物を掲げていますが、騎馬隊の下級武士の役なのでしょうか。
きりりと鉢巻を締め、馬飾りをつけた馬を駆って、秋晴れの馬事公苑の走路にさっそうと登場しました。

ばんえい競馬

ばんえい競馬

 明治以降、開拓が進んだ北海道では、多数の大型馬が広い畑の耕作に使用されました。ばんえい競馬はその伝統から生まれたもので、馬体重が約1トンもある大型馬が500キロから1トンの鉄そりを曳いて全長200mのコースを走ります。

北海道では、現在でも大変人気のあるレースだそうです。
 私は、今回初めてばんえい競馬の大型馬をそばで見ましたが、その馬体の大きさ、脚の太さに圧倒されました。

今回は、ばんえい競馬が終わった後、ばんえいの鉄そりに大人、子供合わせて5、6人を乗せて馬に曳かせていました。馬がぐいとそりを曳くたびに、そりに乗っている子供たちがキャーと声をあげていました。

流鏑馬(やぶさめ)

流鏑馬

 走路で行われるショーのうちでもっとも人気が高いのが、流鏑馬(やぶさめ)です。
流鏑馬とは、騎乗した武者が馬を走らせながら的に鏑矢(かぶらや)を放つ伝統武芸で、平安時代から行われているそうです。

武家の天下となった鎌倉時代には、流鏑馬は一段と盛んになりました。今回は、「武田流鎌倉派」と呼ばれるグループが名技を見せてくれました。
約250メートルの馬場走路に沿って的が3つ設置され、狩装束をつけた武者が全速で走る馬の上で弓を引き絞り、それらに次々に矢を射掛けます。
するどい掛け声とともに放たれた矢が的に当たると、やんやの喝采がわきました。

的の近くには、一眼レフカメラを三脚に載せたカメラファンがずらりと並び、この勇壮な伝統武芸を撮影していました。

ポニーの競馬

ポニー競馬 ポニー競馬

 馬事公苑には、大きな観覧席をもった芝生の馬場グラスアリーナもあります。そこに楕円形の走路が造られて、ポニーの競馬が行われました。

上の写真のように人間がやっと乗れるくらいの小さなポニーですが、なんとこれが驚くほどのスピードで走路を駆けめぐります。
ポニーにもいろいろの種類があって、これは短時間なら相当なスピードが出るようです。
このポニー競馬は、直線走路で行われる場合は220メートルの距離を子供の騎手を乗せて17秒ほどで走るそうです。

世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)は200メートルを19秒57で走るとのことですが、これらポニー君たちは、騎手を乗せてもそれよりはるかに速く走るのです。
ポニー君たちは、体は小さくてもすごい走力があるんですね。

熊本の「飾り馬」

熊本の「飾り馬」 サイドサドル(横鞍)

 上の写真は、遠く熊本から参加した「飾り馬」とよばれる奉納馬で、馬体重が1トン近くもある大型の白馬です。脚の太さもひずめの大きさも、普通の馬とはまるで違います。

飾り馬の後から勢子たちが威勢よく囃したてます。現地熊本藤崎八幡宮では、行進中に飾り馬が暴れて見物人がけがをすることもあるそうです。
サイドサドル(横鞍)という鞍を利用した女性の騎馬姿が披露されました。馬に跨らずに両足を左側に置き、横向きに騎乗します。

今回は、大きなスカートを着けた若い女性が、日傘をさして葦毛の馬に騎乗し、広いグラスアリーナをゆっくりと巡っていました。

サイドサドルは、現在もイギリスなどヨーロッパ諸国で多数の愛好者がいるそうです。

母衣(ほろ)武者のショー

母衣(ほろ)武者 母衣(ほろ)武者

 母衣(ほろ)とは鯉のぼりの後ろを抜いたように竹籠でふくらませた布の筒のことで、騎馬武者が背負って戦場を駆け巡って伝令をする際に使用したものです。

騎馬武者が疾走するとほろが長く後ろになびくようになっており、後方から敵に矢を射かけられてもこのほろでよけることができたとされます。
二人の騎馬武者が馬事公苑のひろびろとしたグラスアリーナを回り始めました。このときは、母衣は武者の背中の辺りに丸めて置いてあるようでした。

しばらく見ていると、風の勢いで母衣がふくらんで次第に伸びてきました。やがて、母衣が長く騎馬の後ろにたなびいてきたので、観衆はやんやの喝采をおくりました。

五宮神社の花馬祭り

五宮神社の花馬祭り 五宮神社の花馬祭り

 長野県木曽郡南木曽町にある五宮神社から「花馬祭り」の一行が登場しました。南木曽町は、島崎藤村の小説 『夜明け前』 の舞台妻籠宿の町だそうです。

五宮神社では、江戸時代から毎年10月に例祭として「花祭り」を行ってきました。3頭の木曽馬を花馬として飾り立てて、家内安全、豊作、安産などを祝うものだそうです。
花馬には、上の写真のように365本の五色の花をかんざしのように挿して飾り立てます。これは、本年の豊かな稲の収穫を神に感謝するものだそうです。

五宮神社では、花馬が神社の境内を行進した後、観衆が馬に駆け寄って花を奪い合うということです。手に入れた花は、厄除けのお守りとして家に飾るとか。

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