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湯島聖堂仰高門
 JR御茶ノ水駅から神田川にかかる聖橋を渡ると、右側に大樹が茂った丘が見えます。その中に日本の学校教育発祥の地として名高い湯島聖堂があります。17世紀末、元禄に、儒学者林羅山が自分の屋敷の中に建てた孔子廟が、湯島聖堂のルーツだそうです。

その後、その孔子廟が発展し、18世紀の末には現在の湯島聖堂の場所に移転して幕府の官立学問所となり、孔子が生まれた村の名前をとって昌平黌(しょうへいこう)と呼ばれました。昌平黌の横にある坂が昌平坂と呼ばれたことから、昌平黌は昌平坂学問所とも呼ばれ、幕府の儒学教育の中心となりました。

昌平坂は湯島聖堂の東側にあり、神田川の近くから北に伸びています。その昌平坂の南側の入口には、「古跡 昌平坂」という石標が立てられています(下左の写真)。
その昌平坂の入口近くに湯島聖堂の正門があり、「史跡 湯島聖堂」の大きな石標が立てられていました(下右の写真)。

昌平坂 湯島聖堂境内

湯島聖堂の正門は、「仰高門」と呼ばれています。仰高とは、論語の中にある孔子の徳を仰ぎ見るという意味の言葉だそうです (下左の写真)。
JR御茶ノ水駅側から境内に入ると、自動車が盛んに行き交う本郷通りからほんの少し離れただけなのに、あたりは大樹が茂るなか静まりかえっていました(下右の写真)。

昌平坂 湯島聖堂境内

孔子銅像
孔子銅像

 少し先に歩くと、巨大な孔子の銅像が立っていました。1975(昭和50)年に台北のライオンズクラブから寄贈されたもので、高さ4.5メートル、重量は1.5トンもあり、世界一大きな孔子銅像だそうです。

孔子銅像の後ろには、楷樹(カイノキ)の大樹が植えられております(左の写真右上部)。この木は、中国山東省の孔子墓所にある楷樹の種子を持ち帰り、その苗から育てられたものとのことです。
「楷」の字はこの木のように「強く真っ直ぐ」という意味を持っており、漢字書体の「楷書」の語源とされます。

湯島聖堂境内
 境内には、湯島聖堂を管理運営する「斯文会」という公益財団法人の会館もあります。湯島聖堂は関東大震災で焼失しましたが、その後斯文会が募金活動を行い、昭和10〈1935〉年に再建を果したそうです。

境内には、下右の写真の案内図が置かれてありました。湯島聖堂の本体は、境内の北東、小高い丘を長い石段で登った上にあるようです(下右の写真)。

湯島聖堂境内 聖堂への石段

杏壇門
 羅山が湯島聖堂のルーツである孔子廟を建てたとき、儒学に造詣が深かった五代将軍綱吉がそれを「大成殿」と名付けるように命じたということです。以来、湯島聖堂の中心である孔子廟は、大成殿と呼ばれています(下の写真)。

上記石段を登ると杏壇門と呼ばれる大きな門がありますが、その中に前庭と呼ばれる中庭があり、その奥に大成殿がそびえているのが見えます。杏壇門、大成殿をはじめ、聖堂内の建物は、みな独特の渋い青緑色に塗装されています。

湯島聖堂

大成殿
 大成殿は間口20m、奥行14mの長方形の建物で、青緑色エナメルペイントで塗装されています。大成殿内部は土,日曜,祝日には公開しているとのことですが、私が行ったときには残念ながらお堂の扉は閉まっていました。
大成殿内部には、孔子の聖像が中央の神龕(厨子)に収められており、その左右には孟子、曾子、顔子、子思のの四賢人の像が置かれているということです。

大成殿の屋根大棟の左右両端には、お城の鯱のような像が置かれています。鬼\頭(きぎんとう)という霊獣の像(鋳銅製)で、頭から潮を噴き上げ、大成殿を火災から守っているとのことです。オリジナルは18世紀末の寛政年間に造られましたが、現在ではそれは大成殿の中に展示されているそうです。

大屋根の下のほうには、鬼龍子(きりゅうし)という霊獣の像(鋳銅製)が載せられています。猫科の猛獣に似ているそうで、牙をむいてあたりを睥睨しています。この像のオリジナルも大成殿の中に展示されているそうです。

大成殿

境内の絵馬
 大成殿の近くには絵馬をかける場所があり、下の写真のようにたくさんの絵馬がかけられていました。儒学の聖堂とあって、「学問成就」、「合格祈願」の絵馬が多いようです。

下右の写真は、中学校の担任の先生が自分のクラスの全員が無事に卒業できるようにと祈念した絵馬のようです。クラスの生徒諸君もぜひこの絵馬を見てもらいたいと思います。
外国人が英語で書き込んだ絵馬や中国語の絵馬ももいくつか見られました。

境内の絵馬 境内の絵馬

しかし、他の人たちが心をこめて書いた絵馬を関係のない私どもがこのように勝手に見るのは、よいことではないかも知れません。

そこで、湯島聖堂では「合わせ絵馬」というアイデアグッズを参拝者に提供しています。これは二枚の絵馬を表側が外側になるように重ねたもので、それらの内側の面に祈願する事柄を書き込んでから紐でしばって絵馬置き場にかけます。これにより、他人に見られることなく、学問の神様だけに心からなるお願いをすることができるというわけです。

私どもも学問の神様がこれらのお願いをかなえてくれるよう祈りつつ、大成殿の前を去って湯島聖堂の大石段を降りました。

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