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旧約聖書の『創世記』には、人類のルーツであるアダムとイブは禁じられていた「知恵の木の実」を食べたためにエデンの園から追放されたと書かれています。
キリスト教では、新約聖書のパウロの手紙の中でこれが人類の原罪の起源であると明言されているということです(ユダヤ教には原罪という概念はないそうです)。
カトリックの教義によれば、ただ一人聖母マリアだけはこの原罪を免れているとされるので、「無原罪の聖母」という言葉が存在しているのです。
ちなみに、聖母マリア信仰はカトリック独自の信仰であり、宗教改革以降のプロテスタント諸派には基本的にありません。 |
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これまで私はヨーロッパのカトリック諸国やロシアを旅行してきましたが、それらの国々での熱烈なる聖母マリア信仰には深く感銘を受けました。この教会も、その信仰の流れを汲んでいるのでしょう。 |
教会の裏の壁面には壁龕(がん)が設けられており、その中には下左の写真の清楚な聖母子像が安置されていました。
ローマ・バチカンのサン・ピエトロ寺院には、ミケランジェロの有名な「サンピエトロのピエタ」という彫刻があります(下右の写真)。十字架から下ろされた死せるイエスを聖母マリアが抱く彫刻ですが、このマリアの姿はあまりにも若く美しかったため、当時のバチカンの枢機卿から批判されました。それに対しミケランジェロは「無原罪の聖母は常人のようには歳をとらないのだ」と反論したそうです。 |
どこかその「サンピエトロのピエタ」を思わせる聖母子像でした。
午後も遅くなり日が傾くにつれ、壁龕の中の聖母子像に影がかかり始めました。
壁龕(がん)の
聖母かげりぬ
春ゆうべ |
この庭園は、基本的に昔からの姿をそのまま維持するように管理されています。 そのため庭園内の樹木、草花などは昔の武蔵野をほうふつさせるもので、私どものように昔の田園風景を知る者にとって大変懐かしい空間になっています。
庭園には今も湧き水があり、それを水源とする古池が残っています。ちょうど桜の花が散る時期で、池の水面には池の周りの桜から落ちたはなびらがびっしりと浮かんでいました。 |

また、最近はこの池にカモなどの水鳥がたくさん来るようになり、時には40羽ほどになることもあるとのことです。
このように小さな池なので、池の半ばを岸辺に咲く桜の枝が覆っています。水鳥が池に降りるときは、大きな羽で強く逆にあおって急ブレーキをかけるので、桜の花が散らされ、池の上に舞い上がります。
桜散らし
水鳥池に
舞い降りぬ |
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前記のように、この庭園は区の条例で特別保護区に指定されています。世田谷区には現在特別保護区が4ヶ所ありますが、それらの管理運営は財団法人せたがやトラスト協会が行っています。
無原罪特別保護区の場合は、保護区の自然環境の保全のため、毎月一回保護区の生物調査や管理作業を行っています。
また一般開放日には保護区の魅力を来場者に伝えるため、自然解説活動を行っています。私どもも、左の写真の女性に庭園内を詳しく解説していただきました。 |