旅行

文学

美術

音楽

宗教

パソコン

海外旅行

トップページ 九品仏・浄真寺 メニューへ

浄真寺仁王門
浄真寺仁王門

 浄真寺は、東急大井町線九品仏駅前にある浄土宗の壮大なお寺です。東京・芝にある関東における浄土宗の中心増上寺の末寺にあたるそうです。

私どもは、毎年元日に近所の神社仏閣を訪れていますが、本年は数年ぶりにこの浄真寺にお参りしました。

この地には昔奥沢城というお城があったそうですが、その跡地に江戸時代初めの1678年に浄真寺が創建されました。
九品仏駅前から続く参道を通って、まず左右に仁王像を配する壮麗な仁王門から境内に入ります。

鐘楼
浄真寺鐘楼

 昔はお城があったという場所のためか、浄真寺の境内は大変広壮で、当時の世田谷をしのばせるケヤキなどの巨木が空を隠すほど立ち並んでいます。
なお、奥沢城の城主の娘・常磐姫が、世田谷に伝わる「サギ草」伝説のヒロインとされています。

仁王門のすぐ左側の鐘楼にある梵鐘は、浄真寺の創建当時のものということで、都有形文化財に指定されています。
昨晩の除夜にはこの梵鐘がつかれて、江戸時代初期以来350年の歴史を持つ鐘の音が近隣に響き渡ったことでしょう。

大イチョウ
大イチョウ

 前方を見ると、本堂の手前に巨大なイチョウの樹がそそり立っていました。「九品仏の大イチョウ」として有名な巨樹で、東京都の天然記念物に指定されています。

東京地方には昨日大晦日には雪が降り、数センチほど積もりました。大イチョウの下や境内の日の当たらない部分には、その雪が残って雪野原になっていました。

大イチョウの下を通って右に曲がり、浄真寺本堂に向かいます。元日のお昼ごろとあって、初詣の人々が次第に増え、本堂の入口にはかなり長い人の列ができているのが見えました。

本堂
本堂

 それでもこの浄真寺では、テレビの正月のニュースで紹介される大きなお寺・神社などの初詣のような混雑はなく、落ち着いて参拝ができます。

東京地方は、前夜の雪がやんだあと厳しい冷え込みとなり、本堂の前も相当な寒さでしたが、初詣の皆様は一心に本年の幸運を祈っていらっしゃいました。

先ほど通ってきた仁王門にも、またこの本堂の入り口にも、これまでこのお寺では見たことのない大きな紫色の垂れ幕がかかっていました。私どもも、初詣の行列に並んで、ご本尊を拝むことにしました。

釈迦如来像
釈迦如来像

 紫の垂れ幕の下から暗い堂内を見ると、奥のほうに当寺の本尊釈迦如来坐像が金色に輝いていました。当寺の開祖珂碩上人の作と伝えられる像で、東京都有形文化財に指定されています。

珂碩上人は彫刻の名人であったそうですが、それにしてもこれほどの像をみずから作られたとは大したものです。
世に弘法大師作といわれる仏像はかなりありますが、昔の高僧は彫刻が上手な方が多かったのでしょう。

九品仏堂
 浄真寺には、同じサイズの大きな阿弥陀堂が三つあります。それらは、仁王門の奥、本堂と相対する位置に横に並べられています。それらのお堂は、それぞれ上品堂、中品堂、下品堂と呼ばれ、仏教上の世界観に対応しています。

それぞれの阿弥陀堂の中には三体の大きな阿弥陀如来像を安置されており、合計して9体の阿弥陀如来像があることから、浄真寺は九品仏と呼ばれるようになりました。

今回は、阿弥陀堂の周りに残っている雪の上を吹く風が冷たく、参拝客は皆コートで寒さをしのぎつつ歩いていました。

九品仏堂

私はこれまで3回ほどこのお堂を訪れましたが、お堂の入口が開いているのを一度も見たことはありません。

下の写真は昨年の秋ここに来たときに撮影したもので、色づいた桜の葉の向こうに青緑色の阿弥陀堂の大屋根がそびえていました。

九品仏堂

阿弥陀如来像
阿弥陀如来像

 3つのお堂は、いずれも照明もなく、暗いお堂の奥に上生、中生、下生を表す三体の金色の阿弥陀如来像が並んでいるのがほのかに見えるだけです。

一番左の如来像が西日でやや明るかったので、入口のガラス戸越しに撮影しました。暗い画像が撮影されたのを、画像処理で補正して、やっと左の画像が得られました。

金色の阿弥陀如来が、えんどうの鞘のような形をした光背の中に静かに座っていらっしゃいました。
写真で青い帽子をかぶったように見えるのは、如来像の螺髪でしょうか。

  トップページ メニューに戻る