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西村公朝さん

 NHKテレビ、NHK教育テレビなどで、ときどき仏像関係の番組、講座を放映しています。そのような番組で、まず合掌して数珠をジャラジャラもんでからにこやかに話しはじめる和尚さんを見たことがおありでしょうか。それが西村公朝(こうちょう)さんです。

西村さんは1915年生まれですから、今年で87歳ぐらいの高齢ですが、大変元気で毎日仏道と仏像芸術のために活動されています。
現在の東京芸術大学を卒業して仏像彫刻の道に進み、美術院国宝修理所の所長を長年務めましたが、昭和27年に得度して天台宗の僧侶となりました。その後、京都の愛宕念仏寺の住職となり、昭和61年には天台大仏師法印号という仏師の最高位を授けられたとのことです。

仏像の種類

 NHK趣味悠々「西村公朝のほとけの造形」という講座が、2001年10月から12月にかけて放送されました。
昔から仏教や仏教芸術に関心のある私は、その講座を興味深く見ていましたが、その中で西村さんが仏像の種類について解説されていました。このページの内容は、その西村さんの解説をもとに私がにわか勉強したものです。

仏像は、如来、菩薩、明王および天部の4種類に大別されるそうです。これに諸尊を加えて5種類とする分類もあるようです。

如来像

 一口に「仏様」といいますが、真の仏は悟りを開いた者、すなわち如来だけです。仏像となっている如来には、釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来、大日如来、盧舎那(るしゃな)仏などがあります。

如来像は、ゆったりとした相好で、簡素な法衣をまとい、装飾品は一切つけていません。像の頭頂部に肉髻(にっけい)とよばれる盛り上がりがあり、頭髪が螺髪(らほつ)とよばれる縮れ髪なのが如来像の特徴です。
多くの場合は、如来像はご本尊として本堂などに祀られています。

下左の写真は法隆寺大講堂にあった如来像ですが、手に薬つぼを持っているので薬師如来と思われます。

如来像 阿弥陀如来像

上の写真右は、東京・九品仏の浄真寺にあった阿弥陀如来像です。暗い九品仏堂の中、青い帽子をかぶった金色の阿弥陀如来が、えんどうの鞘のような形をした光背の中に静かに座っていらっしゃいました。

菩薩像
菩薩像

 菩薩は、悟りを求めて修行している者で、如来の教えを実践して衆生を救います。菩薩には、観音菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩などがあります。

写真は飛鳥仏の最高峰の一つ、法隆寺夢殿の秘仏救世観音です。聖徳太子と同じ背丈に造られているといわれ、聖徳太子信仰の中心となっています。
荘厳さの中に、えもいわれない優しさをたたえた観音像の最高傑作です。

観音像は、釈迦が出家する前の王子時代の姿をモデルとしているといわれ、荘厳さ、厳しさのある如来像と違って一般に華麗でやさしい姿となっています。
観音像は、髪を美しく結い上げ、その上に宝冠をつけるのが普通です。

明王像

 明王は如来の化身であり、如来の教えを阻むさまざまな魔物を退治するとされます。

明王には不動明王、愛染(あいぜん)明王、孔雀明王などの種類がありますが、もっとも有名で数が多いのが不動明王です。各地にあるお不動様には、かならず不動明王像(写真下左)が祀られています。

仏教では大日如来が宇宙全体の象徴とされますが、不動明王はその大日如来の化身と位置付けられています。赤い火炎光背を背負い、剣を立て、忿怒の表情で仏法の障げとなる魔物を睥睨しています。私ども凡人を佛敵から護ってくれる頼もしい仏です。

明王像 愛染明王像

上の写真右は、東京・目黒の目黒不動尊にあった愛染明王の石像です。愛染明王とは、人間の煩悩と愛欲を転じて仏道に導く仏だそうです。剣を持ち、大きな光背を背負ったすさまじい姿ですが、縁結びの仏様としても信仰されているということです。

天部像

 仏法を守護し守り立てるさまざまな神々を、天部といいます。甲冑に身を固め武器を持った武人天部が多いのですが、貴顕の姿をした神々や女神も含まれています。

大きなお寺のご本尊の周りには、如来の護法神である四天王の像が本尊を取り囲むように配置されているのをよく見ます。それら四天王も天部に属し、それらの筆頭が持国天だそうです。

下の写真は薬師寺中門に置かれている二天王像で、邪鬼を踏みつけ矛を振り上げた勇壮な姿です。左側の写真は口を大きく開けた阿形像、右側の写真は口を閉じた吽形像です。

金剛力士像 金剛力士像

天部に属する女神さまとしては、天下泰平、五穀豊穣の神様吉祥天や音楽、財福の神様弁財天など、私どもがよく知っている神々があります。

諸尊像

 上記以外の金剛力士(仁王)、羅漢、十王などの仏像をいいます。羅漢(らかん)とは修行により悟りを開いた釈迦の弟子たちのことですが、それら以外に聖徳太子などの高徳者、弘法大師などの高僧も含めます。

下左の写真は、奈良・薬師寺にあった金剛力士像です。金剛力士とは金剛杵 (しよ) という武器を持って仏法を守護する天神で、仁王とも呼ばれます。
金剛力士像は、上半身が裸形で力感に満ちているのが特徴で、このように口を大きく開けた像は阿形像(あぎょうぞう)と呼ばれます。

金剛力士像 閻魔(えんま)王像

十王は、人の死後三年間にその人の生れ変わる世界を決定する裁判官であり、その中にはおなじみの閻魔(えんま)王が入っています。上右の写真は九品仏・浄真寺の参道にあった閻魔王の像ですが、いかにもあの世の裁判官らしい厳しい姿です。

閻魔王様、いつかお目にかかると思いますが、その際はなにとぞお手柔らかにお願い申し上げます(^_^)。

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