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システィナ礼拝堂

 システィナ礼拝堂は、1473年にヴァチカン宮殿内に建立された壮大な礼拝堂です。ミケランジェロが、法王ユリウス2世の命により、「天地創造」の場面を中心とする天井画を描いたことで知られています。
下の写真はサンピエトロ寺院の前にあるサンピエトロ広場から撮影したもので、半円形の円柱回廊の奥にそびえる巨大な箱型の建物がシスティナ礼拝堂です。

システィナ礼拝堂

私どもが参加した「ヴァチカン美術館半日観光」では、まずヴァチカン美術館に行き、それを見終わってから、一度美術館に隣接する広い「ピーニャの中庭」に出ました。
引き続いて同じガイドの案内でこのシスティナ礼拝堂に行き、上記ミケランジェロの天井画をはじめ内部の見学・鑑賞を行いました。

ヴァチカン美術館中庭
ヴァチカン美術館中庭

 ピーニャの中庭の冷たい外気で、美術館の名画の数々で興奮した頭を鎮めます。
中庭に面した外壁がドーム状に凹んでいて、そこに巨大なブロンズの松ぼっくり(ピーニャ)が置かれてありました。古代ローマ時代に噴水として使用されていたものだそうです。これにちなんでこの中庭は「ピーニャの中庭」と呼ばれます。
ここでツアー参加者全員で記念写真を撮ったあと、少し休んでこれからのシスティナ礼拝堂見学に備えます。

礼拝堂内部での注意

 システィナ礼拝堂は、キリスト教徒が敬虔な祈りを捧げる場です。従ってそれを妨げないように、私ども一般入場者にもさまざまな要望が出されています。

私どもとしては、上記ミケランジェロの天井画をはじめ内部の写真を撮りたいところですが、それは禁止となっています。美術館ではフラッシュを使用しなければ撮影してもよかったのですが、ここでは撮影そのものが禁止されています。

また、内部ではガイドによる案内行為も禁止となっているようです。その代わりに上記「ピーニャの中庭」に、システィナ礼拝堂内部の写真を貼り付けたボードがたくさん置かれており、それらを見ながらガイドがあらかじめ説明をしてくれました。

まず、お目当てのミケランジェロの天井画はミケランジェロが33歳のときから5年間をかけた作品で、次のように39の絵画からなっています(上記ボードの写真を撮影したもの)。それらのモチーフとしては、旧約聖書の中の記述に従い、「天体の創造」、「大地と水の分離」、「アダムの創造」、「エヴァの創造」、「原罪」、等となっています。

礼拝堂の内部
礼拝堂の内部

 左の写真は、上記中庭のボードの写真を撮影したものですが、巨大な天井画と礼拝堂正面にある壁画 《最後の審判》 がおわかりになるでしょう。
入口から入ると、堂内はほの暗く、多数の入場者がいる割には大変静かです。入場しただれもが、まず天井に顔を向けます。礼拝堂は、縦40.9m、幅13.4m、高さ20.7mの壮大な箱型の建築で、その7階建てのビルに匹敵する高さにある天井のほぼ全面に、天井画が描かれています。

天井画は39の絵画からなっていますが、そのそれぞれがとてつもない大きなサイズなのがわかりました。
入場者はしばらく上を見ながら堂内を歩き回りますが、そのうち疲れてしまい堂内の床に座り込んで天井画を見上げます。

《アダムの創造》

 近年行われたシスティナ礼拝堂の大修復により、ミケランジェロが当時描いたのに近い鮮やかな絵画がよみがえりました。

それら天井画の中で最も有名なのが、下図の 《アダムの創造》 でしょう。ここでは、神から差し伸べられた手にすがろうと必死に手を伸ばすアダムの姿が描かれています。神の手にアダムが触れた瞬間に、神から生命がアダムに与えられようとしています。

ほんの数センチまで接近した両者の指先から、まさに生命を与える青い電気火花が飛びそうに思われます。

アダム

最後の審判
《最後の審判》

 ミケランジェロがシスティナ礼拝堂の天井画に取り組んでいたちょうどそのころ、ヴァチカン宮殿の「署名の間」ではもう一人の大天才ラファエロが 《アテネの学堂》 の制作を開始しました。
ルネッサンスを代表する2人の大天才が、ほんの100メートルしか離れていないところで人類の宝とも言うべき作品を生み出していたわけです。

ラファエロが、夜ひそかにミケランジェロが制作中の天井画を見に来たという話ものこっているようです。

ミケランジェロとシスティナ礼拝堂との運命的なかかわりは、なお続きます。天井画の完成から24年後の1536年に、ローマ教皇パウルス3世が礼拝堂の祭壇の壁に 《最後の審判》 を描くことを命じました。ミケランジェロが60歳のときのことでした。
ふたたびシスティナ礼拝堂に戻ってきたミケランジェロは、5年の歳月を費やしてこの大作を完成させました。

上図は、この名画の中央に描かれたキリストと聖母マリアの近くのクローズアップです(上記ピーニャの中庭の写真を撮影したもの)。

下図は、同じくピーニャの中庭の写真にあったもので、 《最後の審判》 の中央右側の部分です。 《最後の審判》 の画面右側は地獄の世界を描いているとされますが、解説書によるとこの部分には聖パウロ、聖ペテロ、聖カテリナなどが描かれているそうです。
しかし、私にはどれがどの聖人かわかりません。たとえば聖パウロでしたら、普通は剣や書物を持っているのですが。

最後の審判

礼拝堂の出口
礼拝堂の出口

 だれかが、このシスティナ礼拝堂にくると、人間がいかに大きな事業をなしとげられるかがわかると言っていましたが、まさにその通りだと思います。
私どもも、礼拝堂の天井画や壁画を見てただ感嘆しつつ、一時間あまりもここに留まって礼拝堂の方々を歩き続きました。

しかし、20メートルの高さの暗いところにある天井画は、いかに巨大なサイズとはいえ細部がわからずもどかしい思いをします。また天井の多数の絵画がそれぞれ絵の向きが違うため、場所が異なるとわかりにくい面もありました。

ようやく礼拝堂を出て、ここちよい疲れを感じながらサンピエトロ広場のほうに向かいました。そのあたりの宮殿の通路も上の写真に見られるように素晴らしい造りで、あちこち見回しながら通って行きました。

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