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ポーラ美術館の前
ポーラ美術館

 箱根に行くにあたり調べていると、「ポーラ美術館」というのが旅館の近くにあるのがわかりました。有名な化粧品会社が2002年に箱根に開設したとのことで、ちょうど現在「印象派展」を開催しているようです。

ポーラ美術館のホームページを見ると、優れた作品を多数所蔵しているようです。

そこで、例によって朝一番でポーラ美術館に向かいました。強羅の駅から施設循環バスで13分ほどで美術館の前につきました。


ポーラ美術館入口
ポーラ美術館入口

 その日は、朝は小雨もよいで霧が低く立ち込めており、ポーラ美術館の周囲の林は上の写真のように霧にけむっていました。

美術館は、山の急な斜面を見下ろすように建てられています。建物はガラス張りなので、箱根の山々が広々と眺望できます。

道路から階段を下りて美術館のエントランスに近づくと、ガラス張りの建物の中に「印象派 モネ、ルノアール、セザンヌと仲間たち」という大きなパネルが立っていました。

イサム・ノグチの彫像
イサム・ノグチの彫像

 エントランスからエスカレータで一フロア下がったロビーに、イサム・ノグチ作のブロンズ像がありました。イサム・ノグチは、1904年生まれの日系アメリカ人彫刻家で、広島市の平和記念公園にかかる橋のデザインをしたことで知られています。

日米両国の架け橋になろうと懸命だったノグチは、平和記念公園の慰霊碑のデザインも依頼されましたが、原爆を投下した国の国籍を持つということで反対にあい、実現しませんでした。

セーヌ川の日没

 セーヌ川の日没、冬ロビーからさらに下がった2つのフロアにいくつか展示室があり、今回の印象派展が開催されていました。開館3周年を記念する企画とのことで、大変充実した内容でした。

まず、マネ、モネ、シスレーなど、印象派誕生の時期に活躍した画家のコーナーがありました。シスレーはモネより1歳年上で、モネの印象派活動に早くから共鳴し、初期の印象派展に継続して出品しています。

下の絵画は、モネの「セーヌ川の日没 冬」という作品です。1880年、モネ40歳のときの作で、印象派のきっかけとなった「印象・日の出」の7年後ということになります。
このころ、モネはセーヌ下流のアルジャントゥイユなどでよく制作していたので、この作品もそのあたりのセーヌ川を描いたものでしょう。「印象・日の出」と同じく、オレンジ色の太陽のアクセントが強烈です。

セーヌ川の日没 冬

ジベルニーの積みわら

 1883年、43歳のとき、モネはセーヌ川下流のジベルニーに移り住みました。以降、ジベルニーの近くの農村風景、水辺の風景、ノルマンディのルーアン大聖堂などを、制作のテーマとして取り上げるようになりました。

そのころから積みわらの微妙な光と影を描くようになり、30点にものぼる「積みわら」の連作が生まれました。下の絵画は「ジベルニーの積みわら」という作品で、1884年、モネ44歳のときの作です。

初期の「積みわら」は、積みわらとその周りの樹木、野原などをいっしょに描いた作品が多いようです。後期になると、積みわらだけを取り上げ、そのデリケートな色彩の変化を追及した作品が多くなります。

ジベルニーの積みわら

国会議事堂

 モネは、ロンドンのテムズ川に立ち込める霧が周囲の風景にどのように影響を及ぼすかに深い興味をいだき、ロンドンを訪れたそうです。その結果が、テムズ川にかかる橋の連作、そしてこの「国会議事堂」の連作として、現在に残っています。

モネのロンドン滞在は、1899年から1905年にいたるまで、数度にわたりました。「国会議事堂」の連作は、点数は数えたことはありませんが10点以上あるかと思われます。

ポーラ美術館にあるのは、下図の「国会議事堂 バラ色のシンフォニー」という作品です。ロンドン・テムズ河畔の国会議事堂が、朝焼けの霧の中、青いシルエットを浮かばせている構図です。1900年、モネが60歳のときの作品です。

国会議事堂 バラ色のシンフォニー

セザンヌ 静物

 ポール・セザンヌは、モネとほぼ同じ年に生まれ、1874年の第1回印象派展にも出展しました。しかし、やがてモネの印象派手法とは一線を画する幾何学的なフォルムの創造に没頭しはじめました。後世のピカソなどキュビスム作家は、セザンヌの影響を強く受けたとされます。

セザンヌは、生涯に60点以上もの静物画を制作したといわれます。世間から認められない時代が長く続いたので、手近にある静物を描いたのでしょうか。しかしその結果、現在では静物画の名作といえばまずセザンヌの名前があげられるようになりました。

下の作品は、セザンヌが54歳ごろ制作した「砂糖つぼ、梨とテーブルクロス」と題された静物画です。セザンヌは、洋ナシの形状の面白さに惹かれ、静物画によくとりあげました。私どもにとっては、それら対象物の形状ももちろんのこと、色彩のあざやかさも目を奪われるばかりです。

セザンヌ 静物

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