| 歴史探検(第三十六回) |



![]() | 前述の時代劇「水戸黄門」では「葵の紋所」を見せ付けられた途端に皆が恐れおののいてしまう。では実際はどうだったのだろうか? これは「三つ葵」に限られたことでは無かったが、貴賎を問わず自分より高貴な家の家紋を持ったり、勝手に使用することは禁じられていた。そのため、あのように堂々と家紋を見せることが出来るのは、その人物がそれだけの人物なのだという証であり、やはり突然「葵の紋所」を見せつけられれば、恐れ入ったことであろう。 ところで「三つ葵」の家紋の庶民の使用の制限に関しては信じられないような逸話も残されている。それは野菜の胡瓜(きゅうり)の切り方について。酢の物など生のまま食べられる胡瓜には色々な切り方があるが、江戸時代は胴切りにすることを禁じられていた。それはその切り口が「三つ葵」の紋所に似るためという理由だが、徹底して制限が加えられていたことが伺えるだろう。 |