コンセプト
恒例となりました、美楽舎のマイ・コレクション展が、本年も開催の運びとなりま
した。10回目の節目となる今年は、京橋の「アートスペース・羅針盤」が会場とな
ります。
昨年は、奥野ビル内の複数の画廊に分散しての開催となりましたが、今年は再び、一
つの会場にての展示となります。美楽舎に集まるコレクターの多様性を端的に示すこ
とが出来るかと思います。古美術から日本画、現代美術まで、ジャンルを問わない美
術コレクターの集まりである美楽舎は、セグメント化されがちな美術業界のあり方に
も一石を投じるものでしょう。
マイコレクション展の10年はバブル崩壊後の10年と重なります。この時期の美術
業界は、作品売り上げの不振によるギャラリーの経営難、老舗画廊の閉廊、また予算
削減による、公立美術館の運営難など、厳しい状況に見まわれました。そして、その
苦境は今も続いていると言えるでしょう。
100名近くを数える美楽舎のコレクターは、多くがサラリーマンであり、この10年
間はやはり、経済的に恵まれた人ばかり、という状況にはありませんでした。しか
し、美術の世界で連綿と伝統は守られ、新しい表現が生まれ続けているかぎり、美楽
舎のコレクター達は、給与の中から身銭を切って作品を買い続けます。
今回のマイ・コレクション展は、そんなサラリーマンコレクターたちが続けてきた
活動の記録です。出展者たちの多様な価値観と、選ばれた作品たちのコントラストを
是非ご鑑賞ください。
また最終日にはアーティストによるパフォーマンスとパーティを行う予定ですので、
ご参加いただければ幸いです。
取り急ぎですが、貴誌への掲載のご検討の程、宜しくお願い申し上げます。