スピード | ★★★★☆☆☆ |
攻撃性 | ★★★☆☆☆☆ |
パワー | ★★★★☆☆☆ |
マニア度 | ★★★☆☆☆☆ |
ポール・ギルバート率いるRACER Xの2ndアルバム。私がHMを聞き始めた当時、早弾きギタリスト全盛時代で、特に、イングヴェイ・マルムスティーンがすごい人気だったんですが、どうもあの高音でピロピロいってる音が嫌いで、敬遠してました。あれから15年して中古盤屋で偶然このアルバムを見つけ、880円だったので、チャレンジしました。感じとしては普通のHMの曲をやたらと速くして、ものすごいドラムが乗るといったところでしょうか。Power Metalですね。今聴くと早弾きのピロピロいう感じも気にならないから不思議です。
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★☆☆☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★★★☆☆☆ |
4thアルバムで、日本デビュー作です。
曲調はどことなくキャッチーなメロディがあり、疾走感が気持ちいいです。前作までは、どことなく野暮ったかったのですが、一気に洗練された印象があります。
音質はジャーマンメタルとしては重めで、メロディとは対照的に硬派な印象をもたらしています。従って、HELLOWEENタイプのジャーマンメタルとは一味も二味も違う、個性的なものになっています。この辺のアンバランスさがRAGEの魅力かもしれません。
ピーヴィー・ワーグナーのVo.は上ずり気味の高〜中音で、はっきりと好みが分かれるでしょう。某誌では『鶏の首を絞めたときのような声』などと評していましたが、言いえて妙です。個人的には好きですけどね。
('05/05/07)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★★☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★★★★★★ |
イタリアのスラッシャー、RAINSPAWNの多分2ndアルバムです。
曲調は若干メロディック・デスメタルの影響を受けたスラッシュで、緩急の展開が激しいことからベイエリアタイプに近いと思います。はねるリズムの曲も含まれていたりします。
音質はやや重めですが、モダンヘヴィネスのようなうねりはあまり感じさせません。その辺は私の好みに合うところです。Vo.は中音域主体で押しが強いタイプ。うなるように歌っています。高音は無理矢理ひねり出しているので、好き嫌いが分かれるでしょう。
何の予備知識もなく店頭での宣伝だけで買いましたが、個人的にはかなりの掘り出し物でした。ほとんど見つけることはできないかもしれませんが、ベイエリアタイプのスラッシュメタルが好きな方は、チャレンジしてみると良いかもしれませんよ。
若そうなバンドなので、今後に注目して行きたいと思います。
('05/05/15)
スピード | ★★★★★★☆ |
攻撃性 | ★★★★★☆☆ |
パワー | ★★★☆☆☆☆ |
マニア度 | ★★★★★★★ |
カナダのスラッシャー、RAZORの3rdアルバム。
曲調は一本調子の初期型スラッシュで、とにかく速いです、というか速いだけです。音質は安っぽく、ペラペラの薄いもの。重みとか渋みとかは一切ないです。全曲同じようなテンポ、リフの曲が続いており、全部通して聴くのには相当の勇気が必要でしょう。
Vo.は中音域主体でひたすらガナリ立ててるだけ。歌と呼べるかどうかも疑問です。全体的に金がかかっていなさそうなC級アルバムですが、そんなところがマニア受けするのでしょうね。
曲の構成上、速さが要求される場合は、とことん追求した方が良いと思いますが、ただ速いだけの曲は聴いててあきます。
('05/05/22)
スピード | ★★★★☆☆☆ |
攻撃性 | ★★★★★☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★★★★☆☆ |
USパワーメタラー、REVERENDの1stアルバムです。
REVERENDは、METAL CHURCHと因縁の深いバンドで、Vo.のデビッド・ウェインは元METAL CHURCH、他のメンバーはHERETICというバンドのメンバーです。デヴィッド・ウェインの代わりにMETAL
CHURCHに加入したマイク・ハウは元HERETICのメンバーでした。と言うわけで、METAL CHURCHとHERETICとでVo.を交換した形になっていました。
曲調は、METAL CHURCHよりもアグレッシブなスラッシュ風味の強いパワーメタルで、全体的にMETAL CHURCHを元気にした感じです。音質はMETAL
CHURCHに比べるとスラッシーですね。
Vo.は高〜中音域のダーティボイスでMETAL CHURCHよりもアグレッシブに歌っている印象があります。デヴィッド・ウェインの声質にもよりますが、METAL
CHURCHの1st、2ndあたりが好きな方は、気に入ると思いますよ。
('05/03/06)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★☆☆☆☆☆ |
6thアルバムです。
本作での曲調はアメリカン・パワーメタルで、タイトル曲は疾走系の超名曲です。
Vo.のトニー・ムーアは超高〜中音域ですが、超高音でも声が細くなることはなく、力強いパフォーマンスをしています。演奏はタイトで、悲しげなメロディに泣きのギターが乗るという日本人好みといえる曲が並んでいます。
どの曲もすばらしい出来で、まさに捨て曲無しの名盤といえるでしょう。
('05/03/18)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★☆☆☆☆☆ |
7thアルバムです。
曲調は前作とほとんど同じで、悲しげなメロディが美しいパワーメタルです。疾走パートは爽快感があってとても良く、バラードは泣きのメロディが美しい、前作同様の良いアルバムです。音質は若干コモリ気味で、これも前作とほとんど一緒です。トニー・ムーアのVo.は前作よりも表現力が成長しているように感じられます。
前作との違いは、曲間に長めのSEが入っていることと、曲中にホーンセッションを入れていることです。管楽器については、慣れるとほとんど違和感を感じなくなりますが、SEはかなり長くて飽きます。アルバムの構成上、SEを入れることで全体のまとまりを良くしようとしたのでしょうが、もっとコンパクトにすべきでしょうね。
('05/05/18)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★★★★★☆ |
たぶん3rdアルバムです。
曲調はスラッシュよりのパワーメタルで、程好い疾走感があります。ドイツのバンドですが、HELLOWEENタイプとは違ったメロディのある曲が多いです。音質はやや重めで、力押しにはあってます。
Vo.は中〜低音域で男臭いタイプ。高音部は苦しそうに歌っているため、ちょっと聴き苦しいかもしれません。
本作は前作よりもスラッシュ色は薄くなっており、多少聴きやすくなっています。
('05/04/26)
スピード | ★★★☆☆☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★☆☆☆☆ |
マニア度 | ★★★★★★☆ |
漢度 | ★★★★☆☆☆ |
ジャーマン・メタルの大御所、我らがRUNNING WILDの1stアルバムです。
曲調はJUDAS PRIEST直系の王道メタルをやや暗めにしたもの。音質はあまりよくなく、サタニックな印象を出したかったためかエコーが掛かりすぎで歌詞がよく聞き取れません。
ロックン・ロルフのVo.も少しですがおどろおどろしく歌っており、キャラが確立していない状況が見て取れます。バンドの代表曲も何曲か収められていますが、全体的には質にバラツキがあります。
RUNNING WILDファンでなければ、それほど印象に残らないアルバムかも知れませんね。
('06/01/27)
スピード | ★★★★☆☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★☆☆☆ |
マニア度 | ★★★★★☆☆ |
漢度 | ★★★★★☆☆ |
2ndアルバムです。
曲調は後の作品につながる漢のパワーメタルに近づきつつあります。バンドのイメージはまだサタニック風味であり、ロックン・ロルフは少々おどろおどろしく歌っています。音質は前作に比べると向上しており、音の分離がよくなってはいますがエコーは少々かけすぎなので、聞き取りづらいですね。
次作からは曲調が少し明るくなるので、全体的に夜明け前といったアルバムになっております。
('06/02/01)
スピード | ★★★★☆☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★★☆☆☆☆ |
漢度 | ★★★★★★☆ |
3rdアルバムです。
本作からRUNNING WILDは海賊になります。
曲調は正統派ですが力押しをしてきます。前作よりはスピードは控えめで、ドラマチックになっています。音質は前作の影響か少々スラッシーで、以降の作品よりは攻撃的です。
ロックンロルフのボーカルスタイルはあまり変化しておらず、中〜低音の男臭いものです。
タイトル曲はRUNNING WILDの主題歌みたいなものですので、是非覚えてください。
('05/03/27)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★★★☆ |
マニア度 | ★★★☆☆☆☆ |
漢度 | ★★★★★★☆ |
通算5枚目のアルバム。RUNNING WILDの最高傑作と呼ばれています。3枚目のUNDER JOLLY ROGERで確立した海賊のイメージを崩さない、勇壮な曲が目白押しです。
特に1曲目の"Riding The
Storm"は漢(おとこ)の魂に響く曲。
まさに嵐に立ち向かっていく漢達のテーマ曲といった感じです。大作"Battle Of Waterloo"ではバグ・パイプが雰囲気を盛り上げるために効果的な使われ方をしています。
('05/02/22)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★★☆☆ |
パワー | ★★★★★★☆ |
マニア度 | ★★★☆☆☆☆ |
漢度 | ★★★★★★☆ |
7thアルバムです。
RUNNING WILDの場合、海賊転生(3rd)以降は同じような曲構成、アルバム構成になっていますね。よく、雑誌や第三者的レビューを見ると、ワンパターンとか書かれていますが、ファンにとってはハズレがないという事!すなわち、どのアルバムも傑作ということなのですよ。時流に流されて失敗するバンドが多い中、なかなか貴重な存在です。
本作においても、基本路線はまったく同じ、漢のための硬派なパワーメタルを貫いています。初心者にお勧めするとしたら、5thの"DEATH
OR GLORY"になると思いますが、本作はそれに似たアルバム構成になっているためこちらも試してみるといいかもしれませんよ。
('05/08/25)