スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★☆☆☆☆☆ |
ご存知スラッシュ四天王、そしてインテレクチュアルスラッシュの始祖、MEGADETHの記念すべきデビューアルバムです。いろんなとこで言われてますが、お金のかかっていなさそうな音です。ただ、鋭く、攻撃的なクォリティの非常に高い曲が並んでいます。アルバムの完成度から言ったらMETALLICAのKILL
'EM ALLよりも高いと思います。KILL 'EM ALLでデイブ・ムステインはいっぱい曲かいてるから当然といえば当然なんだろうけど、どことなくMETALLICAを引きずっているような気がします。イメージキャラクター(?)のメガデス君(本名:Vic
Rattlehead)は本当に痛そうですな。
デイブ・ムステインのVo.は中音域主体であまりレンジが広くないと思います。本作は録音状態が悪いことも災いして、よりヒョロヒョロな印象がありますが、そこが本作の魅力でもあります。
('05/04/03改稿)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★★☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★☆☆☆☆☆☆ |
2ndアルバムにして、メジャーデビュー作品ですね。すばらしいの一言!前作がどことなくMETALLICAの影を引きずっていた感じがあったんですが、すっかり吹っ切れています。これぞMEGADETHという、冷たく突き放すような曲調、そして、冷徹なボーカル。METALLICAがだんだんと長めの曲をやるようになったのに対し、コンパクトで密度の濃い曲をやるようになった気がします。曲レベルだとPeace Sellsの評価が非常に高いのですが、捨て曲なんていっさいないです。個人的にはWake Up Deadの疾走感がたまりません。ビデオクリップも怖かったしね。
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★★★☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★☆☆☆☆☆ |
3rdアルバムです。ギターとドラムが替わっております。
本作の曲調は2ndと比べて少々聴きやすいスラッシュになっています。もっとも一般メタラーには敷居が高いことは相変わらずで、冷たく突き放すような曲調です。デイブ・ムステインのVo.は特徴的で、本作まではうめく様なスタイルです。彼の声質はダーティで、音域も中音域主体でそれほど広く無いと思います。3rdまでのメタリックな音質には良くあっていると思います。
ドラッグ漬けの頃の作品であるためか、あまり評価が高くないらしいですが、MEGADETHが周囲に対して敵意をむき出しにしていた最後の作品ですので、有る意味貴重と思います。メロディアスなMEGADETHしか知らない方は、1stから3rdまでの本来のMEGADETHを知るべきです。
('05/03/25)
スピード | ★★★★☆☆☆ |
攻撃性 | ★★★★★☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★★★★★☆ |
ドイツのテクニカル・スラッシュバンド、MEKONG DELTAの1stアルバムです。
音質はスラッシュですが、曲調はもっと複雑と言っていいでしょう。ただし、個人的にはそれほど印象に残る曲がないため、テクニックのひけらかしになってしまっている感があります。またハイトーンのVo.が若干細く、上ずり気味のため、初心者を拒絶するアルバムになっているような印象です。
その道では有名なプロデューサーであるラルフ・ヒューベルトのバンドですが、デビュー作はその才能を生かしきれていないと思われます。
('06/03/26)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★★☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★★★★★☆ |
2ndアルバムです。
曲調は前作と違いかなり練りこまれているようで、展開のあるテクニカル・スラッシュを聴かせています。音質も向上したようで若干ですがクリアに聴こえます。Vo.は相変わらず細いですが、楽曲の質が向上しているため、それほど気にはならないと思います。
本作では大胆にクラシックのフレーズが導入されており、そのあたりで個性を発揮し始めた、そんな印象が強いですね。
('06/03/26)
スピード | ★★★★☆☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★★★☆☆☆ |
2ndアルバムです。本作までVo.はデヴィッド・ウェイン(REVEREND、WAYNE)が担当しています。
曲調は正統派で、パワーメタル的な勢いを持っています。本作の音質をスラッシュ風味があるという事になっているのですが、そのように感じる曲とそうではない曲とがバランス良く入っているので、一般メタラーにも十分にアピールできるアルバムとなっています。ただし、デヴィッド・ウェインの声質は特徴的で、元気がよすぎるウド・ダークシュナイダーのようです。この声質、はまると癖になります。
この頃のMETAL CHURCHの曲は、どれも勢いに任せただけの曲ではなく、展開が良く練られた曲と思います。他のパワーメタル陣と比べて、若干暗めの音質のためか、落ち着いている様に思えますが決してパワー不足ということはありません。力押しと引きのバランスに優れた、名作と思いますがいかがでしょうか。
('05/03/04)
スピード | ★★★★☆☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★★★☆ |
マニア度 | ★★★☆☆☆☆ |
3rdアルバムです。本作からVo.がマイク・ハウに替わります。
曲調はアメリカン・パワーメタル色が強くなり、スラッシュ風味は薄れています。ドラマチックな曲が増えてきており、どの曲も良い出来と言えるでしょう。
マイク・ハウのVo.は中音域主体ですが、レンジは比較的広いと思います。少々かすれてはいますが、力強い声質です。デヴィッド・ウェインとは違ったタイプであり、マイク・ハウのほうが良いと言う方も多くいます。私はどちらも味があって良いと思いますが、強いてあげるならマイク・ハウということになります。
本作では1曲目の"Fake Healer"が人気があるようですが、個人的には5曲目の"Badlands"が名曲であると思っています。渋いPVも印象に残っています。
('05/03/28)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★★☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★☆☆☆☆☆ |
ご存知スラッシュ四天王、METALLICAのデビューアルバムです。
曲調は、比較的ストレートなメタルで、それほどスラッシュ色は強くありませんね。後の作品に比べると、展開も急ではなくよく練られたという感じはあまり受けませんが、若々しいエネルギーに満ち溢れた名作です。音質はやや軽めで、ジェイムズ・ヘットフィールドのVo.は、ハイ・トーンでとりあえず下手ですw
本作はよく、『DIAMOND HEADとMOTORHEADとに影響を受けた』といわれますが、確かにその印象は強いです。曲のベースはMOTORHEADに、リフ展開はDIAMOND
HEADにそれぞれ影響を受けているようですね。2005年の耳で聴くと、それほど強烈なスピード感には感じられませんが、当時のメタル界に与えた衝撃は半端なものではなかったと想像できると思います。
すべてにおいて、若さの出たアルバムですが、そこにたまらない魅力を感じますね。
ちなみに、このサイトのタイトル"METAL UP YOUR ASS"は、このデビューアルバムにつけられる予定だったタイトルから頂戴しました。これは、当時のMETALLICAフリークにとってのスローガンのようなものといわれています。アルバムジャケットは、洋式便器の中からナイフを持った手が出ているという、かなり痛々しい(w)もの。このイラストはTシャツ等にも採用されていますので、ご覧になった事がある方もいらっしゃるでしょうね。
('05/07/20)
スピード | ★★★★☆☆☆ |
攻撃性 | ★★★★☆☆☆ |
パワー | ★★★★☆☆☆ |
マニア度 | ★★★★★☆☆ |
ベイエリア・スラッシャー、MORDREDの1stアルバムです。
曲調は比較的オーソドックスなスラッシュで、ミドルテンポがメイン。音質はベイエリア・クランチがやや弱めです。Vo.は高〜中音域で、少々粘っこく歌います。これだけだと、ただのB級スラッシュバンドになってしまいますが、このバンドには取って置きの個性がありました。
当時、S.O.D.をはじめ、NUCLEAR ASSAULT、D.R.I.などが、ハードコアパンクとスラッシュメタルの融合を図っており、クロスオーバーという流れがありました。この流れと関係があったのか、なかったのかはわかりませんが、MORDREDはスラッシュメタルとファンクをミックスして個性的な曲を演奏しており、一部のマニアの間では、ファンクメタルと呼ばれておりました。
本作にはその流れの曲が2曲収録されています。他の曲とはまったく曲調や音質が違う曲で、他のバンドではなかなか聴けないものです。
('05/04/12)
スピード | ★★★★★☆☆ |
攻撃性 | ★★★★★☆☆ |
パワー | ★★★★★☆☆ |
マニア度 | ★★★★★☆☆ |
オーストラリアのスラッシャー、MORTAL SINの2ndアルバムです。
曲調は適度なスピード感を持ったスラッシュで、よく言われるようにMETALLICAやTESTAMENTのようなタイプですね。音質はクランチ感が心地よい、どちらかというとベイエリア的な音を出しています。Vo.は中音域主体で高音は苦しそう。ちょっとのどの奥でくぐもったような発声をしますので、好き嫌いが別れそうです。
本作では不思議なリズム(はねる感じ?)を持った曲がいくつか入っており、スラッシュ+αをやりたいと言うのが見えます。ですが、個人的にはスピードナンバーだけで構成してくれた方が、ずっと良かったのではないかと思います。
('05/03/22)