DOOMSDAY FOR THE DECEIVER (1986) |
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USスラッシャー、FLOTSAM AND JETSAMの1stアルバムです。 FLOTSAM AND JETSAM (Flots)は、ジェイソン・ニューステッド(METALLICA、VOIVOD)がMETALLICAに加入する前に在籍していたバンドとして、知られていると思います。在籍時はリーダーとして、作詞作曲はもとより、マネージャーもこなしていたそうです。 本作の曲調はメロディアス・スラッシュですが、他のスラッシャーと比べると疾走感の種類が違うといわれます。METALLICAタイプともSLAYERタイプともちがう、個性的な曲調です。本作では重量感というよりは疾走感を優先させているようで、ゴリ押しという印象はあまりありませんが、メタリックな音質とあわせて爽快感抜群です。 Vo.のエリック・AKは、超高〜低音域とレンジが広く、加えて表現力に優れた大変すばらしいシンガーです。本作ではプロダクションのせいなのか、もしくは若さが出たのか、後の作品に比べると少々細く、上ずった印象があります。クリーンボイスですので、一般メタラーの方も一度聴いてみるといいのではないでしょうか。 ('05/04/06) |
NO PLACE FOR DISGRACE (1988) |
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2ndアルバム。切腹ジャケが一部のマニアの間で有名です。 本作制作前にリーダーでメインコンポーザーであったジェイソン・ニューステッドが脱退しています。 本作の曲調は前作のスピード重視のスラッシュに、メロディと展開を付加したものであり、成長が見られます。ジェイソン・ニューステッドの書いた曲は前作同様すばらしく、アルバム全体としても大変よくできていると思います。音質は硬く、ギターの音はビョンビョンいっており、好みが分かれると思います。 エリック・AKのVo.も前作よりもエモーショナルになっており、いよいよ本領発揮といったところでしょうか。スラッシュメタル界において、かなり上位に位置されるべきシンガーだと思います。 ('05/04/20) |
WHEN THE STORM COMES DOWN (1990) |
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3rdアルバムです。 曲調は前作までの路線と少々変化が見られ、バラエティに富むというよりも、焦点が絞れていない感じがします。おそらくジェイソン・ニューステッドの脱退が影響しているものと思われます。音質は硬めですが、前作のような極端なギターサウンドではなくなっています。全体的な印象としては、エリック・AKのVo.をかなり前に押し出しているというものです。聴きやすくなった反面、物足りなさを感じてしまいます。 ('06/01/15) |
DRIFT (1995) |
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5thアルバムです。 曲調は普通のヘヴィメタルで、ところどころ跳ねるリズムなんかも取り入れています。音質はやや重めで、エリック・AKも中音域を中心に歌っています。ジェイソン・ニューステッド在籍時の曲調からはだいぶ変わっています。前作から大人になったというか、ずいぶんと落ち着いちゃったなぁと言う印象ですね。ところどころスピーディなパートも織り交ぜられてはいますが、スラッシュではありませんね。 ('05/05/31) |
HIGH (1997) |
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6thアルバムです。 曲調はミドルテンポよりやや速めのヘヴィメタルで、前作よりも攻撃性が増しています。前作発表後にディールを失ったため、反発して作ったらしく、いいころのスピード感が少しですが戻っています。でも、ジェイソン在籍時のような若さはあまり感じないですね。音質は重めで、エリック・AKのVo.スタイルは前作とあまり変わっていません。 スピードパートが増えてはいますが、スピード重視という曲はほとんど見当たりません。スラッシュ色も少しは戻っていますが、なにか煮え切らないというか、はじけ方が足りないような気がします。 ('05/06/02) |
FORBIDDEN EVIL (1988) |
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FORBIDDENのデビューアルバム。 曲がスリリングだし、急展開はあたりまえ。しかも、結構速い。ボーカルは、意外と聴きやすいハイトーン。やっぱ、この時代のThrash/Power METALはいいっす。一応、ベイエリア・クランチになるんですかね。EXODUSとは違った感じですが。ポール・ボスタフはいいドラマーですね。やたらと手数が多いし、ドラムがやたらとでかい。Thrash/Powerには強力ドラマーは必要不可欠ですね。このバンドは演奏がうまいということで話題になってましたね。HM、特にThrashでは演奏がうまくないと曲が破綻しますからね。うまいだけじゃなく、すごく気合入ってます。 |
TWISTED INTO FORM (1990) |
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2ndアルバムです。 曲調は前作と比べると若干スピード感が抑え目ですが、基本的には前作の系統を引き継いでいる、ベイエリア・スラッシュです。抑えているといってもミドルテンポであり、ドロドロとした感覚はありません。音質は硬質であり、ベイエリア・クランチはやや抑え目と思います。ラス・アンダーソンのVo.は本作でも炸裂しており、曲に負けるどころか、相乗効果をもたらしております。 FORBIDDENがベイエリア・スラッシュであったのは本作までで、次作からはモダン・ヘヴィネスになります。なお、前作と本作までポール・ボスタフ(SLAYER、TESTAMENT)がドラムを叩いております。 前作同様、スラッシュ好きにはたまらないアルバムと思います。 ('05/03/17) |
RAW EVIL LIVE AT THE DINAMO (1989) |
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FORBIDDENの1st発表後のライブミニアルバムです。 収録曲は"Victim of changes (JUDAS PRIESTのコピーとMCで言っている)"、"Forbidden Evil"、"Chalice of blood"、"Through the eyes of glass"となっております。 1stアルバムの中でも、強烈な疾走感のある曲が選ばれている事とデビュー後の最もいきのいい頃のライブである事などから、とてもテンションの高いアルバムとなっております。演奏はタイトで、アルバムバージョンよりも速いですが、一部リズムをはずすところもあり、若さが見えます。ラス・アンダーソンの声は、ライブでもものすごいテンションです。 このライブを聴いてしまうと、3rd以降のアルバムは聴く気がうせます。 ('05/06/15) |
DIVISION (1994) |
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アメリカン・パワーメタラー、FORTEの2ndアルバムです。 力押しが気持ちいいパワーメタルを聴かせています。ミドルテンポの曲が多いですが、疾走曲はまさに力押しと言う言葉がしっくり来るような、少々単調ですが気持ちよく頭が振れる、そんな印象です。疾走パートとスローパートがうまい具合に切り替わる曲もありますので、相対的に疾走感が強調されるといった効果もありそうです。 本作のサウンドは少々スラッシー(特にクランチ感)で、またドラムの音が必要以上に大きい感じです。そのことも力押しと言う印象を強くしていると思います。Vo.は中音域主体で、少々面白みにかけるかもしれませんが、このバンドには良くあっていると思います。 ('05/02/27) |