INSIDE, OUT (1991) |
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UKパワー・スラッシャー、D.A.M.の2ndアルバムです。 曲調はパワーメタルよりのスラッシュメタルで、ミドルテンポが主流です。緩急の展開もありますが、それほど印象的なものではありません。音質は硬く、Vo.もOVERKILLのボビー・ブリッツ・エルスワースのようなコモリ気味のハイ・トーンなので、全体的に初期のOVERKILLのような感じです。悪くはないんですが、同じ様な曲が続くため、もう少し曲が練れていたら、もっとかっこよくなっていたと思います。 なお、D.A.M.のアルバムジャケットはどれも、おっさんが『D.A.M.』という看板をもった、めちゃくちゃダサいものです(バンドロゴ参照w)。それがまたB級臭くて大好きですw ('05/05/09) |
DARKNESS DESCENDS (1986) |
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LAスラッシャー、DARK ANGELの2ndアルバムです。 曲調は、SLAYERタイプの硬派なスラッシュで、とにかく速いです。SLAYERの"REIGN IN BLOOD"に匹敵するスピード&アグレッション満載のスラッシュの名作です。 Vo.は高音主体のダーティボイスで、ヒステリックな吐き捨て型。一般メタラーには絶対に無理なタイプでしょう。デス声とは違いますが、すさまじい破壊力があります。音質はメタリックでやや低め、そして、ジーン・ホグランがこれでもかというくらいの勢いで、叩きまくっています。曲、演奏そしてシャウトのすべてが攻撃的です。 本作はスラッシャーのマストアイテムですので、スラッシュ好きを自認している方は、必ず持っていましょう。 ('05/04/08) |
TIME DOES NOT HEAL (1990) |
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一部のマニアの中で、『9曲で67分、246のリフ!』として有名な4thアルバムです。DARK ANGELは本作で一度解散しております。 曲調は突撃型のスラッシュで、ほとんどが疾走曲で占められています。メタル界No.1"デブ"ドラマーである、ジーン・ホグランが曲作りのベースとなっているためか、攻撃的で展開が激しい曲ばかりです。音質も若干低めですが、ドロドロした感じはないですね。本作でのロン・ラインハートは中音域を主体にして前作よりも抑え目に歌っていると思います。基本的には無愛想に言葉を吐き出しているため、一般メタラーには厳しいでしょう。 個人的にはDARK ANGELのアルバムで一番聴きやすいものと思っています。本作はスラッシャーにとってのマスト・アイテムなので、スラッシュに興味をもたれる方は必ず聴いてください。 ('05/03/30) |
THE ULTRA-VIOLENCE (1987) |
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ベイエリア・スラッシャー、DEATH ANGELの1stアルバムです。 本作でデビューですが、当時は平均年齢が10代で、メンバーが親戚といった、音楽とはあんまり関係のないところで話題になっていました。 曲は複雑な展開を持ったスラッシュですが、ベイエリア・クランチのバンドとは違い、ギターのクランチ感はあまり高くないです。後に聴かれるようなファンクっぽさはこの段階ではほとんど無いといってもいいでしょう。Vo.がダーティな上シャウトも唐突であり、歌もあまり上手くないため、一般メタラーには向かないと思います。一曲目の"Thrashers"だけ違う歌い方をしているようで、これだけは聴きやすいVo.です。 個人的にDEATH ANGEL自体にはあまり思い入れはないのですが、本作は彼らの中では一番趣味に合うアルバムです。 ('05/02/27) |
LIFE BEYOND (1992) |
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ジャーマンスラッシャー、DEATHROWの4thアルバムです。 曲調は、ジャーマン・スラッシュというよりは、METALLICAタイプに近いと思います。疾走パートが多く、展開は複雑で、さらにテクニカルです。音質は重すぎず、軽すぎずです。Vo.は中音域主体でレンジはそれほど広くなく、若い感じで少々不安定です。 このバンドの疾走感は独特で、実際のスピードよりも早く聴こえると思います。疾走曲がほとんどですが、リズムが複雑で一本調子になることはないため、アルバム全部を聴いても飽きることはないと思います。個性的で良いアルバムと思います。 ('05/05/19) |
VOID TERRA FIRMA (1990) |
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2ndアルバム。 ベイエリア・スラッシュというか、TESTAMENT色がつよいミドルテンポ主体(といっても決して遅くない)のクランチサウンドのバンドです。音質は若干重めで、Vo.が低音主体で吐き捨てているため、なかなかパワフルです。 ベイエリア・クランチの中では若干地味な印象はあります。重さが魅力ではありますが、もっと速くても良かったかなと思いますね。 ('06/01/04) |
BEYOND RECOGNITION (1992) |
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3rdアルバムです。 曲調はベイエリア・スラッシュで、緩急のメリハリがはっきりしたタイプです。はねるリズムを取り入れた曲などもあり、バラエティに富んだアルバムになっています。音質は少々重めです。Vo.は中〜低音域で、力強い声質。前作とはちょっと違った歌い方をしています。 曲調、音質、Vo.とも、TESTAMENTの4thによく似た印象があります。モダン化する一歩手前といったところで、個人的にはギリギリの線です。 ('05/04/27) |
TIME IS PROGRESS (1998) |
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ジャーマン・スラッシャー、DELIRIOUSの2ndアルバムです。 DELIRIOUSはドイツのバンドですが、ジャーマン・スラッシュというよりは、ベイエリア・スラッシュに近い曲をやっています。 本作はクランチ感の高いザクザクゴリゴリのスラッシュをやっており、ミドルテンポが主体であることと、構成が複雑なこと、さらにVo.がダーティなのにメロディを追えると言うことから、TESTAMENTに近い印象を受けます。曲調は全体的に暗めなので、TESTAMENTの2ndアルバム、"THE NEW ORDER"みたいだなぁと思います。 本作発表当時(90年代後半)はスラッシュ壊滅状態なのは当然として、メタル壊滅時代でした。本作は日本盤を買ったのですが、帯に『ベイエリア・クランチ』と言う殺し文句(個人的w)を見つけて、「これは貴重なんじゃないのか?!」と思い、まったく予備知識無しで買ってしまった記憶があります(^^)。スラッシュ最盛期にリリースされていたら、TESTAMENTフォロワー位の扱いしか受けなかったかもしれませんね。 ('05/02/27) |
IMMORTAL SIN (1998) |
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ドイツのパワーメタルバンド、DESTILLERYの1stアルバムです。 曲調はIRON MAIDENからの影響を大きく受けたパワーメタルであり、疾走パートもアクセントとして入っているため、なかなか聴き応えがあります。Vo.はIRON MAIDENの歴代Vo.とは違い、かなり男臭い中音域主体で、その辺が本家との違いになっています。 IRON MAIDENファンの方は、気に入るサウンドを持っていますので、もし見つけられたら、試してみると面白いかもですよ。 ('06/03/26) |
MAXIMIZE THE MISERY (2003) |
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フィンランドのスラッシャー、DIVINE: DECAYの2ndアルバムです。たしか、STONEに関係しているとか。 曲調は、ザクザクゴリゴリのベイエリア・スラッシュ風味で、ちょっとだけモダンっぽい音質。ミドルテンポの曲が主体なので、SLAYERタイプというより、TESTAMENTタイプといった方が良いですね。Vo.は歌い上げるでもなく絶叫するわけでもない、平坦なタイプなので、あまり期待しないようにw フィンランド出身ということもあり、STONEの様な感じの曲(良さそうなんだけど、キラーチューンが無い)が多いです。クランチサウンドが好きな人には、結構はまるかもしれませんね。個人的には結構好きです。 ('05/02/25) |
EVILIZED (2003) |
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DREAM EVILの2ndアルバム。 曲調はメロディがしっかりしたパワーメタルで、仰々しいタイプ。音質はメタリックですが、比較的聴き易いのではないでしょうか。攻撃性はあまりなく、ジャーマン・パワーメタルの影響下にある音質及び曲調と思います。Vo.は中音域中心でレンジはあまり広くないと思います。声は若いですが、ヒョロヒョロではないので歌ものが好きな方には良いのではないでしょうか。 全体的に良く仕上がってはいると思いますが、どことなく物足りなさを感じてしまいました。おそらくオリジナリティを感じられなかったからと思います。メロパワが好きな方にはたまらない作品と思いますが、スラッシャーにとっては物足りない作品です。個人的には1曲目と2曲目しか印象に残りませんでした。 ('05/03/21) |