ENTER DECEPTION (2006) |
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アメリカの新世代メロディック・スピードメタルバンド、CELLADORのデビューアルバムです。 アメリカのDRAGONFORCEとも呼ばれるように(ほんとか?)、全編を通して疾走感重視のメロディアスなスピードメタルを聴かせます。Vo.は中途半端なジャーマンメタル風ハイトーンで、あまりお勧めできません。Gr.はジャーマンメタル風というか、カイ・ハンセン風の弾きまくりタイプ。Dr.はデスメタルの影響が顕著なスタイルで、ブラストビートも叩き出しています。曲調はDRAGONFORCEよりも重く、嫌な明るさを感じません。その当たりがオリジナリティといえるかもしれませんね。 アメリカの新世代バンドがこのようなメロディアスな曲をやり、ファンが付いてくるとメタルシーンの将来は明るくなるんですが・・・。METAL MASSACRE XIIIの一曲目に採用されていることもありますので、少し期待してみましょうか。 ('07/05/06) |
LOUIS XIV (1990) |
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ジャーマン・パワーメタラー、CHROMING ROSEの1stアルバムで、おそらく最高傑作でしょうねぇ。 CHROMING ROSEは90年前後に山ほど出現したHELLOWEENフォロワーの一つです。曲調はHELLOWEEN系(KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART IIっぽい感じ。ヴァイカートファン?)ですが、本家よりもさらに明るい感じです。所々効果音も入れられており、明るさを増加させています。よく言われますが、日本人受けする曲調です。 Vo.は高〜中音域で、覚えやすい歌メロに良くあっていると思います。消えていったC級バンドたちと比較すると、本作の楽曲は展開、高揚感とも優れていると思います。特に一曲目の"Power And Glory"の高揚感は本家に勝るとも劣らないものです。 アルバムタイトル及びタイトル曲は『Louis XIV(ルイ14世)』ですが、タイトル曲の内容は『Louis XVI(ルイ16世)』です。間違えちゃったんですねw ('05/03/02) |
NIGHT SONGS (1986) |
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CINDERELLAのデビューアルバムです。ジョン・ボン・ジョヴィが発掘してデビューさせたバンドということで、当時は大変話題になったバンドですね。 曲調はブルーズ色のあるハード・ロックで、当時のLAメタルとは少々違った味があります。BON JOVIがやっていたハード・ロックとも曲調は違っていました。音質は少々ルーズな感じですが、後の作品に比べるとキラキラではあります。トム・キーファーのVo.はハスキーな中音域で癖が強いですね。彼のVo.はブルージーな曲の方があっていると思います。個人的にはブルージーは好みではないため、ブルーズ色がそれほど強くないこのアルバムが聴きやすくていいなぁと思います。 CINDERELLAと言えば、ライブでギターやベースを、体を支点にしてグルグル回すパフォーマンスが印象的でした。さすがにブルーズ色が強くなるとあのパフォーマンスは浮いちゃうと思いますが、今でもやってるんでしょうかねぇ?w ('05/05/13) |
METAL (2000) |
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知る人ぞ知るS.L.コー率いるバンド(プロジェクト?)のデビューアルバムです。 音質は硬く、やや重めです。曲調はバラエティに富んでいるというより、バラバラでまとまりが無い感じ。わざわざいろんなタイプの曲を収録したのでしょうが、S.L.コーはそれほど器用なタイプではないというのがよくわかるという、なんとも皮肉な結果になっています。またSEを多用したり、モロにジャーマンメタル路線の曲があったりするのですが、あまりあっていないような気がしますね。 1曲目などの疾走曲は文句無しにかっこいいので、こればかり聴いてしまいます。 ('07/06/03) |
THE COMPANY (1995) |
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ジャーマン・スラッシャー、THE COMPANYの1stアルバム。THE COMPANYは元HEATHENのダグ・ピアシーが作ったバンドです。 HEATHENを思い起こさせるようなメロディアス・スラッシュとモダン・ヘヴィネスとを両方やっており、本作は半々くらいです。音質はHEATHENに比べるとやや低めで、Vo.がドスの効いたタイプなので、HEATHENよりもアグレッシブに聴こえると思います。スピードナンバーはベイエリア風味でとてもいいのですが、モダンヘヴィはどうも趣味に合いませんねぇ。 90年代中期はこのようなベイエリア風味の新しいバンドはなかなかなかったので(DELIRIOUSなど)、貴重な存在でしたね。 ('05/02/26) |
BLOOD, GUTS & GLORY (2003) |
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スウェーデンのメロディック・パワーメタルバンド、CRYONIC TEMPLEの2ndアルバムです。 曲調はHELLOWEENタイプというより、RUNNING WILDタイプに近い、少々野暮ったいものです。音質は重くも軽くもないので比較的聴きやすいかと思います。Vo.は高〜中音域ですが、少々うなるように歌うため、他のメロディック・パワーメタルよりも男臭く感じるかもしれません。個人的には好きな部類に入ります。 さて、CRYONIC TEMPLEですが、実はCYCLONE TEMPLEと間違えて買ってしまったものです。まぁ好きな部類のメタルなんで結果オーライと言ったところですね^^; ('06/03/27) |
I HATE THEREFORE I AM (1991) |
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シカゴ出身のスラッシャー、CYCLONE TEMPLEの1stアルバムです。 曲調は静と動が激しく入れ替わる、ベイエリアタイプのスラッシュメタルで、メロディがとてもきれいです。特徴的でしっかりとしたベースラインにクランチ感の強いギターが乗っており、力でぐいぐい押してきます。スピード感を重視した曲も多いので、なかなか聴き応えの有るアルバムになっています。音質はメタリックでやや重めですが、モダンヘヴィネスのようなただ重いだけのものではありません。Vo.は中音域を主体にしており、若干上ずり気味の高音を出します。少々粘っこい声ですので、好みが分かれそうです。 全体的な作りとしては、良く練られていると思います。TESTAMENTやHEATHENがツボという方はチェックしておいた方が良いでしょう。 ('05/03/14) |