HP初期版に書いていたコラムを、公開しています。
若気の至りでお恥ずかしいですが^^


勝手な意見をだらだら書いてみたコラム

私の勝手な意見をだらだら書いてみました。

月一で書いていくつもりですが、忙しかったら書けないっす。


Contents


中古盤、廃盤、海賊盤について思うこと

 最近、秋葉原の某Diskmapを中心に、80年代後半から90年代初頭にかけて発売されたPower/Thrash系の中古盤を買いあさってます。というのも、こういったバンドたちが活躍していた頃、私は高校生だったので、今の高校生たちとは違い、お金がなかったので、リアルタイムで買えませんでした。もちろん、好きなバンドのものは買ってたんですが、海のものとも山のものともしれないバンドのCDは、買うに買われなかったというのが真実です。そこで、やすい中古盤を買っているというのですが、これにはほかにも理由があります。

 まず第一に、こういったマイナーバンドのCDは入荷数が少ない上、バンド自体の寿命が短く、それに加えて全くと言っていいほど一般受けしないため、一般のレコード屋さんには置かれていないことがあげられます。そのため、ちょっと大きなレコード屋さんに足を運ぶ必要がでてきます。私の場合、現在一番近いのが、大学生協なので、思いっきりこの理由が当てはまります。

 次に、古いアルバムが多いため、廃盤になっているものが多々あります。廃盤とは、レコード会社がすでに生産中止にしたアルバムのことですが、こういったバンドのものは、一般のレコード屋さんではほとんど陳列もされないうちに廃盤となっていくものもあります。せめて新発売の時だけでも陳列してほしいと思います。

 以上の理由が主に私が中古盤を買っている理由です。はっきり言って中古盤やさんぐらいしか、目当てのものがないというのが現状です。

 以前は、ふつうにレコード屋さんで発売されているものしか買わないという変なしきたりを持っていたのに、このように中古盤やさんをうろつくようになってしまった私ですが、未だに守っていることがあります。

 それは海賊盤には手を出さない、ということです。海賊盤とは、アーティストや所属レコード会社に無断で出すアルバム(ライブが多い(盗聴))です。この海賊盤というものは、アーティスト側には一銭の収入ももたらしません。これは、アーティストに対する冒涜だと私は考えています。

 海賊盤についてはいろいろと意見が分かれるところだと思います。また、中古盤もよくよく考えるとアーティストには利益は全くありません。レンタルも同じ様だと思います。だから私は、中古盤もほんとにレアなものだけ買うようにしてます。そして、レンタルもしません。これは個人個人意見があることと思います。

 すべてが良い悪いで決められることではないと思います。しかし、アーティストの著作権といった問題について考えることは決して無意味なことではないと思います。みなさんもこれを機会に一度お考えになってみてはいかがでしょうか。

Oct., 1996

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我が青春のBay Area Crunch

 なんか年寄り臭いタイトルになってしまいました(^^;

 私は高校時代(いまから8年ほど前)からPower/Thrash Metalを聴いています。その中でも特に気に入っているのは、上の方でも書きましたが初期のMETALLICA(Master of Puppetsまで)です。それから、やはりGerman Metalです。

 METALLICAがロサンジェルスからサンフランシスコに移ってから人気がでたというのは、コアなファンなら誰でも知っていることですが、そのサンフランシスコで生まれたのはいわゆるBay Area Crunch Soundです。

 ご存じない方に軽く説明しますと、Bay Areaはいいとして、Crunchは、いわゆるクランチチョコのあのクランチで、ザクザクという感じを表しています。でもって、Bay Area Crunchとは、ザクザクとしたギターサウンドを前面に押し出したThrash Metalのことをさします。主なバンドは、EXODUS、LAAZ ROCKIT、TESTAMENTなどでした。

 で、私はこのBay Area Crunchが実は昔から好きでした。でも、こう言ったバンドは元々数が少ない上、人気がなくて、90年代にはいると軒並み解散していってしまいました。非常に残念でなりません。あのザクザクとした音の生み出す爽快感、そして疾走感は、他のバンドたちにはそうは出せません。

 最近のバンドはあまり詳しくないので良くはわかりませんが、昔は良かったです(ToT)

Sep., 1996

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German Power Metalを聴いて「Xみた〜い!」とほざく奴らに一言

 突然がらが悪くなってすいません。ここでは私が高校2年生の頃から思っていることを書かせていただきます。その頃私はジャーマンメタルをよく聴いていました。彼らドイツのバンド、特に2バスドコドコのドラムスには度肝を抜かれており、すっかり虜となっていました。

 ちょうどその頃当時のCBSソニーからXがメジャーデビューしました。私の妹(聖飢魔IIファン)がアルバムを買っていたので、私も聴いていました。で、感想は、なかなかいいけど、統一性のとれていないごった煮の様なアルバムで、ドラムの音が前に出過ぎているな、というものでした。メインソングライターがドラムスのYOSHIKIだったので、それも当然かな、と思っていました。

 高校にはXファンの奴がいました。でそいつがYOSHIKIのドラムスは速いとか言っていたんですがジャーマン好きの私には別に大したことじゃないと言う感じでした。ドイツにはもっとすごい人がごろごろいましたから。

 私は別にXが嫌いなわけではありませんが、ジャーマンメタルを聴いて「Xみた〜い」と言われるのにはとても抵抗があります。それは、 Xに似ているのではなく、Xが似ているからです。これではメイク時代のKISSのことを「聖飢魔IIににてる〜」と言うのと同じではないでしょうか(ちょっと違うかな?)。そこんところをきちんとわきまえてほしいと言うことです。

 HM素人の人がそういうのには別に抵抗はないんです。でも、自称HMファンには絶対に言ってほしくないですね。これはもう願望みたいなものです。まあ、XがHM初体験という人もいるでしょうから、しょうがないですけどね。

 ほとんど私の妹に言っているんですけどね(^^;

Aug., 1996

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ダミ声のすすめ

 私は、ダミ声ヴォーカルがとても好きです。ダミ声フリークを自認しています。なぜでしょう。それは、ひとえに私の性格からかもしれません。

 昔から、1番人気のあるものに興味を覚えず、絶えず2番目のものにエールを送ってきました。そのため、関東地方出身にも関わらず、阪神タイガースファンです。そんなことはここでは関係ありませんね。

 で、なぜダミ声が好きかというと、それは、ダミ声が、Heavy Metal以外では、決してヴォーカリストになれないからです。Heavy Metalはもともと男のための男の音楽でした。そのため、このダミ声ヴォーカルというものが認知されたと思われます。Top 40ものを歌うヴォーカリストはみんな声がきれいです。これはいろんな人がリスナーとなることを目標としているからでしょう。それに対し、 Udo Dirkschneiderを筆頭とするダミ声ヴォーカリストは決して万人受けするとはいえません。元々マイナー指向の強い私はここに美学(?)を感じてしまい、すっかりフリークとなってしまいました。

 そんなこんなでダミ声好きなんですが、特に誰かというと、やはりUdo Dirkschneider でしょう。彼を越えるダミ声はなかなかいないと思います。彼の魅力はやはりその声につきると思います。自他共に、Heavy Metalしか歌えないといっていることからも分かるように、まさにHeavy Metalを歌うために生まれてきたような声の持ち主です。そのルックスもあわせてとても女性がファンになるとは考えにくいところがいかします。

 ダミ声というと、Death Metal!と思う人がいると思います。別にどこがどう違うとかっていうことはいえないと思うんですが、ヴォーカルはダミ声でも曲はふつう(?)のHeavy Metalというバンドは結構あると思います。境界線なんてものは別にいらないですね。

 まあ、ずらずら書きましたが、なにをいいたかったかというと、一度Udo Dirkschneiderの歌を聴いてみてくださいということです。今度残念ながら ACCEPTが解散してしまうということらしいですが、一度聴いていただくと、今までとは全く違った世界が開けると思います。

Jul., 1996

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METALLICAのニューアルバムがでてしまった。

 METALLICAのニューアルバムが、6月1日に発売されてしまいました。わたしはMETALLICAファンを自認しているものなので、早速購入して、聴いてみました。ここではそのアルバムの感想と、 METALLICAに対して思っていることを書いてみたいと思います。

 まず最初にプレーヤに入れて聴いてみたときに思ったことは、「本当にこれがあのMETALLICAなのか?」ということでした。なんかおよそMETALLICAらしくない明るい感じのアメリカンロックという感じがして、私の知っているMETALLICAはもういないのかな、と少し寂しさを感じました。あれがMETALLICAでしかできないことなのかと思うと憤りすら感じます。メンバーが曲作りに積極的に参加したというのはとてもいいことなんですが、出来上がりがこれでは、ごく初期からMETALLICAを応援してきたコアなファンにはとてもじゃありませんが納得いくものではないでしょう。これでまたファン離れが進まなければいいんですが。以前MEGADETHの5thアルバムの出たとき、「もうこのバンドはMEGADETHじゃない」と感じてしまった私にとって、少々考えさせられるアルバムでした。

 私が初めてMETALLICAを聴いたのは、今から9年ほど前、中学校3年生の時でした。当時、洋楽を聴くというのが学校ではやってまして、私も、FM雑誌を買って洋楽を聴いていました。中学2年の時はTop 40ものをよく聴くというか、惰性で聴いていたのですが、Europeの"Final Countdown"をきいてからはすっかりHM/HRに染まりだしていきました。人間とは怖いもので、この刺激的だった音楽にも飽きが来てしまいます。私も中学3年生になると、いわゆるハードロックといわれる音楽に飽き足らなくなってしまいました。そんなおり、ふらっとよったレコード屋さんで手に取ったのが、 METALLICAの"Master of Puppets"でした。 衝撃的でした。ジャケットは、墓場の絵だったし、後ろのメンバー写真はとても一般受けするものではなく、「よくこんなのでビルボードの21位まであがったもんだ」と感心してしまいました。その当時は、スラッシュメタルのCDがようやく日本のレコード会社でもふつうに売り出され始めた頃でしたが、大半は輸入盤を購入するしかありませんでした。"Master of Puppets"の後に発売された、"Garage Days re-revisited"を聴いていた私は、とてもこの妙なアルバムに興味を引かれ、買って聴いてみました。

 すばらしいの一言でした。特に1曲目の"Battery"は、当時の私には衝撃の一言でした。「こんなに早いんだ」と思わずにはいられないものがありました。それからは、スラッシュ/パワーメタル一本槍になってしまい、すっかり商業ロックは聴かない人になってしまいました。

 というわけで、私の中ではMETALLICAは、「早くて重い良質のパワーメタルバンド」という位置づけをされていまして、当然4枚目のアルバムは、もっとすさまじいものになるのだろうと期待してました。ところが、なんかスカスカなドラムの音のする、妙に長いアルバムになってしまっていて、ちょっと残念でした。ですが、1st、2ndをこのとき買った私は、この初期のアルバムの方に感動してしまい、この4thは、ある特定の曲しか聴かなくなってしまいました。

 90年代にはいると、メタル界では、アメリカン、ブリティッシュに取って代わり、ジャーマンメタルの波が押し寄せます。この当時はもう完全にパワーメタルしか聴かなくなってしまってましたので、このジャーマンメタル旋風の時は、とてもいい思いをさせていただきました。しばらくすると、 METALLICAの" METALLICA"が発売されました。ジャーマンメタルの人になっていた私には、このアルバムは、聴くに耐えないものになっており、ずいぶん寂しい思いをしました。「俺の知っているMETALLICAじゃない」という思いしかありませんでした。 なぜこのアルバムが売れたのか今でもわかりませんが、全世界で1500万枚も売れました。一般人にこれだけ認知されてしまったのですから、昔からのコアなファンは物足りなかったと思います。寂しい思いをしたのは私だけではなかったと思います。確かこのアルバムの出たときのツアーで、東京ドームでライブをやったと思ったのですが、私は残念ながらいけませんでした。しかし、レビューを読んでみると、なんでも、あの"Whiplash"で盛り下がったそうではありませんか!なにを考えてるんでしょうか。あの曲は、 METALLICAとファンとのことを歌った曲であるはずなのに。ですので、こんな人たちを私はファンとは認めていません。

 そして今年、 METALLICAは、ニューアルバムを発売しました。なにも聴かずに文句を言うのもどうかと思ったのと、半ば義務のようになってしまっているのとで、予約までして買ってしまいました。感想は、既に述べたとおりです。よくラーズは、「"Battery"の別テイクが聴きたいんだろ!」といっていますが、私は「その通りです」と答えてしまいたくなります。新しいファンを開拓するのは、決して悪いことではありませんが、古くからのコアなファンも大事にしてほしい、そんなことをいいたくもなります。

Jun., 1996

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