恐怖のトンネルステーション
北越急行ほくほく線 美佐島駅
 
十日町市街から外れて暫く走ると、だんだん山道になってきます。集落が途切れて更に進むと、突如現れるのが北越急行ほくほく線美佐島駅です。北越急行は新潟県の六日町〜犀潟を結ぶ路線です。中でもJR線との直通運転で越後湯沢〜金沢を結ぶ特急「はくたか」は、在来線日本最速の150km/hで運転しており、鉄道愛好者からも人気があります。

近々、特急は160km/h運転を始めるそうです!
駅舎は地上ですが、ホームははトンネル内にあります。エレベーターやエスカレーターはありませんのであしからず。
この駅は単線区間のトンネル内にあり、しかも特急列車が100km/h超の高速で通過します。列車風を避けるためにホームから地下待合室の間と、更に地上への階段との間に自動開閉の防風扉が付いています。

※写真は地下待合室〜ホーム間の扉。
(地下待合室からホームを見ています)
この2つの防風扉は両方同時に開くことはありません。片方の扉が開いている間、もう片方の扉は鎖錠されます。

※写真は階段〜地下待合室間の扉。
(地下への階段から地下待合室を見ています)
更に、地下待合室〜ホーム間の扉は停車列車が到着するまで鎖錠されており、ホームに出ることは出来ません。
地下待合室にある駅周辺の案内図。
この案内図や時刻表の他に、旅客からの質問・要望に対する北越急行からの回答 (!) なども掲示されており、関心してしまいました。
停車列車が接近すると到着案内が出ます。
各駅停車が到着しました。
乗降客が居れば防風扉が開きます。
肝心の列車画像がありません、
ゴメンナサイ・・・。
←誤って消してしまったようです。アホか・・・。
美佐島駅は長いトンネルの中にあり、人影も無いとても静かな駅です。しかし、列車がトンネルに突入した瞬間「ピィピュ〜」という防風扉の隙間を流れる風の音と共に地下待合い室の明らかな気圧変化を体感します。そして列車の接近に比例して風の音はどんどん大きくなっていき、特急列車が通過する頃には、叫んでいる相手の声も聞こえず、恐怖と生命の危機を感じる程の爆音に包まれます。正に悪魔と地獄の世界が一緒にやって来た感じです。列車が通過した後は吹き返しの風で空気の流れが逆になり、爆音は暫く続きますが、列車が遠ざかるにつれて徐々に小さくなっていき、そしてまた静寂に包まれるのでありました。

※写真は高速で通過する特急「はくたか」
地下から地上駅舎を見ています。
地上の駅舎内にも待合室があります。待合室の外には電照式の展示パネルやパンフレット、訪問者用のフリーノート等も置いてあり列車の待ち時間も楽しく過ごせます。
地上の待合室です。なんと畳敷き!
ポットやお茶まで用意されており、至れり尽くせりの大サービス! 当然セルフサービスですが・・・。(^^)
いやぁ、楽しい体験をしました。
次回は列車に乗って来ますからね〜! 

大満足のすがじーでした。(^^)/~~~