「長期請負工事」

<Organs&Beacons of long-term Construction>


Organs

長期請負工事
生産に着手してから、その完成までに相当の期間を要し、かつあらかじめ工事の請負価額が取り決められている工事
建設業会計
における
特殊な勘定科目
完成工事高
勘定
完成工事原価
勘定
未成工事((支出金))
勘定
完成工事未収入金
勘定
未成工事受入金
勘定
工事未払金
勘定
長期請負工事の
収益認識基準
注解「注7」
実現主義(=販売基準)に基づく「工事完成基準」によれば、工事の完成年度に一時に多額の損益が計上されるで、理論上期間損益計算の見地から見ると不合理であるので、発生主義に基づく「工事進行基準」によるべきだが、実務上は多数の長期請負工事を行っているのであれば「工事完成基準」であっても損益が平準化される
<長期請負工事の類例>
×01 7/1 ある記念博のモニュメントの建設を、契約価額¥1.500.000千円で請け負った
×01 9/1 工事代金の一部¥300.000千円を手形で受取った
×01 12/31 本日、決算日
当該工事に対して当期中に、材料費¥120.000千円、労務費¥60.000千円、経費¥30.000千円が発生した
なお、完成までに今後要する工事見積原価は¥690.000千円である
×02 9/1 工事代金の一部¥600.000千円を手形で受取った
×02 12/31 本日、決算日
当該工事に対して当期中に、材料費¥230.000千円、労務費¥163.000千円、経費¥80.000千円が発生した
なお、完成までに今後要する工事見積原価は¥317.000千円である
×03 3/31 工事が完成したのでこのモニュメントを引渡し、残金を手形で受け取った
当期中の実際工事原価は材料費¥80.000千円、労務費¥150.000千円、経費¥50.000千円である
工事完成
基準
工事が完成し引渡が完了することによって収益を計上する
純額主義
<「仕掛品勘定」としての未成工事((支出金))勘定にプールするのは何故?>
企業活動の実態を貸借対照表上で明確するために、未成工事((支出金))勘定から((完成))工事原価勘定へ流さない(=資産計上する)処理であって、当期の((実際))工事原価貸借対照表の資産の部「未完成工事」として記載し、当期の工事利益のみ損益計算書に計上することとなる
(@千円)
×01 7/1 (仕訳無し)
×01 9/1
)300.000
/(未成工事受入金)300.000
×01 12/31
(未成工事((支出金)))210.000
/()120.000
/() 60.000
/() 30.000
×02 9/1
)600.000
/(未成工事受入金)600.000
×02 12/31
(未成工事((支出金)))473.000
/()230.000
/()163.000
/() 80.000
×03 3/31
(未成工事((支出金)))280.000
/()80.000
/()150.000
/() 50.000
)600.000
/(未成工事受入金)600.000
(未成工事受入金)1.500.000
/(未成工事((支出金)))963.000
/(完成工事高)   537.000
総額主義
<「売上原価」としての完成工事原価勘定にプールするのは何故?>
企業活動の実態を損益計算書上で明確するために、未成工事((支出金))勘定から((完成))工事原価勘定へ流す(=期間費用化する)処理であって、当期の工事収益を、損益計算書に収益として計上し、これに対応する当期の((実際))工事原価を損益計算書に費用として記載することとなる
(@千円)
×01 7/1 (仕訳無し)
×01 9/1
)300.000
/(未成工事受入金)300.000
×01 12/31
(未成工事((支出金)))210.000
/()120.000
/() 60.000
/() 30.000
×02 9/1
)600.000
/(未成工事受入金)600.000
×02 12/31
(未成工事((支出金)))473.000
/()230.000
/()163.000
/() 80.000
×03 3/31
(未成工事((支出金)))280.000
/()80.000
/()150.000
/() 50.000
(完成工事原価)963.000
/(未成工事((支出金)))963.000
)     600.000
(未成工事受入金) 900.000
/(完成工事高)1.500.000
工事進行
基準
決算期末に工事進行程度を見積り、適正な工事収益率(=進捗率)によって工事収益の一部を当期の損益計算に計上する
工事収益率
(進捗率)


※「分母」=見積総工事原価…毎期更新される
※「((当期))工事
収益」=「請負価額」×「工事進捗率」
※「((当期))工事
利益」=「((当期))工事収益」−「実際工事原価累計額」

×01年度の
見積追加工事原価
690.000千円
×02年度の
見積追加工事原価
317.000千円
純額主義
(@千円)
×01 7/1 (仕訳無し)
×01 9/1
)300.000
/(未成工事受入金)300.000
×01 12/31
(未成工事((支出金)))210.000
/()120.000
/() 60.000
/() 30.000
(未成工事((支出金)))140.000
/(完成工事高)140.000
×02 9/1
)600.000
/(未成工事受入金)600.000
×02 12/31
(未成工事((支出金)))473.000
/()230.000
/()163.000
/() 80.000
(未成工事((支出金)))201.500
/(完成工事高)201.500
×03 3/31
(未成工事((支出金)))280.000
/()80.000
/()150.000
/() 50.000
)600.000
/(未成工事受入金)600.000
(未成工事受入金)1.500.000
(未成工事((支出金)))1.304.500
/(完成工事高)195.500
総額主義
(@千円)
×01 7/1 (仕訳無し)
×01 9/1
)300.000
/(未成工事受入金)300.000
×01 12/31
(未成工事((支出金)))210.000
/()120.000
/() 60.000
/() 30.000
(完成工事原価)210.000
/(未成工事((支出金)))210.000
(完成工事未収入金)50.000
(未成工事受入金)300.000
/(完成工事高)350.000
×02 9/1
)600.000
/(未成工事受入金)600.000
×02 12/31
(未成工事((支出金)))473.000
/()230.000
/()163.000
/() 80.000
(完成工事原価)473.000
/(未成工事((支出金)))473.000
(完成工事未収入金) 74.500
(未成工事受入金) 600.000
/(完成工事高)674.500
×03 3/31
(未成工事((支出金)))280.000
/()80.000
/()150.000
/() 50.000
(完成工事原価)280.000
/(未成工事((支出金)))280.000
)600.000
/(完成工事未収入金)124.500
/(完成工事高)    475.500




Intend