新入生に贈る履修資料のつかいかた(基本編)
目的:(自分がかつてそうだったように)大学から配布された膨大な資料の前で
戸惑う新入生に、履修科目の決定に使う資料の活用法を説明する。その際には
特に、上級生の経験を生かしつつ、わかりやすく正確な記述を行う。
対象:人文科学・社会科学・語学・教育学・国際関係学科の新入生
(理学科では、特殊事情が多い上に、各自で計画をたてる余地がほとんどない。
とはいっても、見て損にはならない。一般教育科目の選択等にも活かせるはず)
用意するもの:本稿での略称に続けて、正式名称を示す。
『要覧』: 『教養学部要覧』の 「卒業の要件」 「大学授業科目」の項
『手引』: 『履修の手引』
『一般』: 『一般教育科目講義要目』
『教職』: 『教職課程履修の手引き』
ウェブに繋いだコンピューター (あれば大変に便利なので、一応挙げておく)
→各学科や専修分野等で、独自に履修のための冊子を用意している場合もあ
る。それらは、上級生や授業の担当教員、学科事務局等から入手する。
計画の手順:大きく分けて、以下の (1) (2) (3)の手続きをふむ。
(1) とる必要のある科目 (下記 A, B, C, D 参照)や とりたい科目を、
『要覧』の 「大学授業科目」の項や 『一般』の 科目内容説明を見て選ぶ。
選んだら、各科目の授業科目記号(例:EPs100) と科目名を控えておく。
A.(「社会科学科」などの)各「学科」の必修科目
『要覧』の科目の紹介の前の、各学科についての説明の部分を参照。
社会科学科 SS 060 「初等社会統計学」
語 学 科 L 100 「言 語 学 入 門」
教 育 学科 EPs150 「測 定 と 評 価」
B. (「心理学」や「経済学・経営学」などの)各「専修分野」の必修科目
『要覧』の科目の紹介の前の、 各専修分野の題目の直後を参照。
C. その他の「卒業に必要な科目」
一般教育科目は『一般』、ほかは『要覧』の「大学授業科目」の項を
参照し、内容を考慮して選ぶ。
D.各自の事情により必要となる科目。
転科希望者は、転科に必要な科目
『手引』の「専攻学科変更・学科間専攻・アドヴァイザー変更・
身分延長・身分変更」の項、および関連する掲示板を参照。
教員免許取得希望者は『教職』を参照。
(2)上で調べた「授業科目記号」が、『手引』の色のついたページのう
ち、どこにあるか探す。探し当てたら、実際の開講学期と時間帯を調べる。ま
た、英語で開講される科目9単位が必修なので、使用言語も調べる。使用言語
は、科目記号のあとに続く「E」や「J」といった記号で示される。
(3)あとは、上で調べた「とる科目」をもとに、登録したり計画したりする。
登録の際には、『手引』の「科目登録」の項を参照。
計画の際には、まず履修科目候補を時間割表に書きこみ、次に、履修する学年
を考えて取捨選択するとよい。
☆☆注意☆☆
・科目の開講時間や担当教員等は、学年の途中でも、しばしば変更される。
『手引』の発行後の変更は、登録日に登録会場の教室で渡されるA4版の紙の
英文部分に示される。また、本部棟(通称「A館」)1階の、教務課の外の壁の
掲示板にも表示される。
・専任教員の新任や退職、研究休暇や帰任、非常勤講師の変更等により、
年度によって、科目の開講学期や時間が変わったり、開講が中止されたりする。
・ 国際関係学科はまだ新しいため、科目・学期・時間などが流動的である。
また最近、大学も変革期にあたるので、他学科でも科目や制度の変遷がありうる。
・ 以上の資料を熟読しても疑問等が残ったら、指導教授や教務課へ質問に行く。
(1998年2月20日改訂新版、1999年11月20日電網版)