2001年5月5日作成
2002年11月24日微修正
国立国会図書館本館2階カウンター標語
「真理がわれらを自由にする」について
出典: 日本語の文句は「国立国会図書館法・前文」
ギリシャ語の文句は、新約聖書「ヨハネによる福音書」8章32節後半
希大文字:Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ
希小文字:η αληθεια ελευθερωσει υμαS
希大文字+気息記号:‘Η 'ΑΛΗΘΕΙΑ 'ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ‘ΥΜΑΣ
ラテン字:he aletheia eleutherosei hymas
カタカナ:ヘー・アレーテイア・エレウテローセイ・ヒュマース(下線部にアクセント)
下に、文法的分析を付けます。ただし自信がないので、独習に使った教科書である田中利光『新ギリシャ語入門』(大修館書店、1994年)から、関係する記述のある節番号を挙げて括弧内に記します。
Η :冠詞、女性単数主格 (1, 11, 38, 50)
ΑΛΗΘΕΙΑ :女性名詞、単数主格「真理」 (1, 11, 73, 76, 77)
ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ :動詞ελευθεροω「自由を与える」の、直説法・未来時称(σ)・能動相・三人称・単数形(ει) (1, 5, 11, 81, 319, 456)
ΥΜΑΣ:代名詞、二人称複数の対格「あなたがたを」 (1, 4, 11, 274)
(プロテスタント教会主流派)日本聖書協会・文語訳
「而して眞理は汝らに自由を得さすべし」
カトリック教会・ラゲ訳
「真理は汝らを自由ならしめん」
ハリストス正教会・ニコライ訳
「眞實は爾等を自由の者と為さん。」