ポケットメイトとワタシ

プロローグ:
ワタシの場合、子供の頃を思い出すときに必ず出てくるシチュエーションがある。それは
●「中央デパート」のゲームコーナーと屋上の観覧車
●駅前にあるおもちゃ屋「ことぶきや」の一階奥、ミクロマンコーナー
●すずらん通り奥のコインゲームセンター
などなど…(埼玉県大宮市限定)。ポケットメイトのことを思いだす時、決まって頭の中には
「西武デパート」5Fのおもちゃ売場が浮かぶ。それはちょっと高級感漂う大人の雰囲気のある売場だった。
仮面ライダーも来店した(プロモーションのため?)売場、そこにポケットメイトは…あった。




初期のポケットメイトは全20種類。専用のワゴン(?)に20個面出しというメーカー的にも力のはいったディスプレイでの登場だった。当時、卓上型のミニゲームはとても流行っており(そういうジャンルが確立されていた)、その最大手は“エポック社”だった。そのジャンルにトミーが“画期的なコンセプトのミニ・ゲーム・シリーズ”を持ってなぐり込んだ。そう、ポケットメイトはとても画期的だったのだ。
 ……と、子供心に思った。いや、今もそう思っている。イヤほんとに思ってますって。

 
◆統一されたサイズ・パッケージデザイン
 約70×120×18(ミリ)。ギミックも全く違う20種類のゲームがすべて同一のサイズ。それによりコレクションをしたいという欲求が生まれる。1〜20の通し番号もあり。

◆すべて同じ価格
 一個¥400。子供のこずかいでも買える価格帯で、購入意欲をそそっていた。

ここで思い出すままに初期タイトルの説明をしてみよう(富山敬 風)。

1.野球ゲーム
言わずと知れた大ベストセラー。パチンコタイプのゲームで、賞球がランナーになり、点が入るという画期的なギミック。当時修学旅行や遠足に必ず持ってくるヤツがいるほどで、シリーズ末期まで現役で売られていた。
2.ダービーゲーム
レバーを回すと、盤面の馬の形をしたコマが進み準着を当てるゲーム。内容はゲーセンにあるコインゲームの競馬と同じ。分解して仕組みが知りたかった。

3.レーシングゲーム
思い出せず
(車は固定、コースが回転して障害物を避けるタイプ?)。


4.サッカーゲーム
思い出せず。



5.アレンジボール
パチンコタイプのゲーム。数の書かれた穴を狙い、タテ・ヨコ・ナナメで揃える。玉をはじくスプリングが弱く、のんびりした感じが実物のアレンジボールの雰囲気をよくだしていた。

6.ラッキーボール
玉を落とさずに上から下へいくつものバーを移動させていくゲーム。バーの長さがバラバラなので、結構難しい。


7.ラブラブゲーム
レバーを引いて絵を回転させて競うゲーム。回転する絵が2層になっており、男女の喜怒哀楽の表情が描かれている。男女がキスをする絵が揃うとベスト。

8.スロットマシン
ラブラブゲームと同じギミックで、絵柄が王冠、チェリーなどになっている。


9.ブローダート
吹き矢。ただの吹き矢。箱が的になっている。



10.ビートップゲーム
シューターというゼンマイにコマを仕掛け、盤の上であいてのコマをはじき出すという、ようするにベーゴマ。


11.ゴルフゲーム
4、5枚の版をイロイロつなぎ合わせて何通りものコースを作れる、画期的なシステム(?)のゲーム。パーゴルフのプチ版。
コレもベストセラー。

12.バスケットゲーム
思い出せず。



13.ソリテア
ソリテア。ワタシはこれでソリテアを覚えました(小学生のやるゲームか?これ?)。一番原価がかかってなさそう。


14.スキャンダルゲーム
いつ・だれが・どこで・なにをした、の札で言葉遊びをするゲーム。
本体を振って、スリットから札を出す。

15.人生占い
スキャンダルゲームと同じ物。過去・未来・金運・結婚などを占う。


16.将棋
将棋。コマがすべてランナーでつながっている状態で売っていたので、遊ぶ前にそれを切り放さないといけなかった。古くなるとコマが抜けなくなって大弱り。

17.バランス相撲
思い出せず。



18.ボウガン
ボウガン。テイストは9のブローダートと同じ。箱が的になっている。


19.D-51ヨーヨー
D-51の車輪の形をしたヨーヨー。自分で組み立てて遊ぶ。しまうときは分解してしまう。


20.レーシングヨーヨー
タイヤの形をしたヨーヨー。他は19と同様。当時、ヨーヨーブーム(コカコーラの)だったので、その影響か?同じ物を続けて出す、さすがトミー。


…思い出せるということは、ほとんど持っていたということか。No.13〜20までのラインナップが結構ツライ。
このあと、2期、3期とシリーズは続き、ものすごい種類のポケットメイトが子供たちの財布を直撃していった…ハズ。 ワタシは第2期までの物しか持っていなかったので、末期の方のシリーズがどういう物だったかは不明だが、手元にある(末期と思われる)のポケメを見てみると、版面の差し替えや、キャラに頼った物など、初期の焼き直しが多かったらしい。ただ年の離れた従兄弟が、自分が卒業してしまったポケットメイトで遊んでいるのを見たとき、「すげー、まだあったんだ」という驚きと感動は今も覚えている(一部誇張あり<笑>)。



以上、「ポケットメイトとワタシ」でした。読んで下さってありがとうございました。ここに書いていることはすべて自分の記憶のみで書いております。なので、事実と違う点が多々あると思います。ご指摘がありましたらこちらにメールをいただくか掲示板に書き込んでいただけると嬉しいです。また思い出せないゲームの情報をお持ちでしたら、ぜひ教えて下さい。よろしくお願いします

今、30代の方なら必ずポケットメイトで遊んだことがあるはずです。
これを機に思い出してはいかがですか? 当時、貴方は何に夢中でしたか…?

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