初めて貝殻に絵を描いたのが大学の卒業まぎわです。なにか鬱積していて細かい仕事がしたくなり、6cmほどの貝に金銀地で葦に州浜の絵を描きました。現在紛失しましたが、今思っても稚拙なものだったと思います。それから、友人の女子誕生など色々な機会に、てすさびで描いてきました。それなりの色々なノウハウも蓄積しました。絵の上手さは別として、描いた絵を剥落させない事の重要性を思い知りました。
貝覆い貝の制作技法は完全には残っていません。ここで紹介するのは私なりのやり方です。他にもっと良い方法があるかも知れません。紙に描くのならいざしらず、日本画の材料を使い、吸湿性のない貝に絵を描くのにはそれなりの方法が必要です。古典的な技法も踏まえて、ここで私が作っているままの、簡単な制作工程の紹介をいたします。興味のある方はご覧ください。
簡単ですが貝合わせの作り方を紹介致します。一部専門的な用語も入っていますし、文章の便宜上、簡略した部分もあります。もっと詳しくしりたい方、「ここは違うぞ」と思われた方はお問合せよりご連絡ください。些細な技術ですが、技法は広く公開したいと思っております。
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